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「コーン副議長発言」


 グリーンスパン前FRB議長が著した「波乱の時代」の中に、現在のコーン副議長に関しての記述がある。「コーンは私が議長を務めた18年間に、FRBで特に優れた政策助言者としての地位を確立し、いまではFRB副議長となっている」

 FRB生え抜きであり、ブラック・マンデー時にもFOMCの事務局長として対応していたとみられるコーン副議長は、昨日の発言内容を見る限り、市場の動揺に対してかなり危惧していたように思われる。

 コーン副議長は講演で、「In my view, these uncertainties require flexible and pragmatic policymaking--nimble is the adjective I used a few weeks ago. 」(FRBホームページより)。

 『私の見方としては、(経済金融情勢などの)不透明性によって、「柔軟かつ現実的」な政策対応が求められている、数週間前は私は「素早い」対応という言葉を使って表現していた。』

 さらに「混乱の高まりが長引けば、家計や企業の金融状況が一段とひっ迫する公算が強まるだろう」「前回FOMC以降、市場が動揺、市場の最近の動揺ぶりに驚いた」「過去数週間に起きている経済状況の悪化度合いは、私見を述べれば、自分が想定していたものではない」と指摘。「金融市場は一段と慎重になってきており、2週間後に開くFOMCでは検討材料になると思う」と述べたとも伝えられ、フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁やシカゴ地区連銀のエバンズ総裁などの発言とはやや趣を異にする発言内容ともなっていた。

 米国市場では、このコーン発言を受けて12月11日のFOMCでの追加利下げ観測を強めた。その12月11日開催のFOMCでの金融政策を決定する上での討議資料となる米地区連銀経済報告書(ベージュブック)が28日に発表されていたが、「経済活動は引き続き拡大するものの、そのペースは前回報告時から減速」と報告されており、これを見ても12月のFRBによる追加利下げの可能性はありそうである。
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by nihonkokusai | 2007-11-29 12:58 | 景気物価動向 | Comments(0)
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