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「日銀の追加利上げは見送りか」


 9月6日のECB理事会では利上げは見送られ主要政策金利を4.00%に据え置き、限界貸出金利と中銀預金金利も据え置いた。また、こちらも利上げの可能性が指摘されていた英中銀も政策金利を5.75%に据え置いている。

 9月7日に発表された8月の米雇用統計では、非農業雇用者数が前月に比べ4千人減と2003年8月以来、4年ぶりの前月比マイナスとなり、10~11万人増とみていた市場予測の平均も大きく下回った。

 9月10日のBIS総裁会議には、日米欧の中銀総裁が一同に会したのですが、それぞれの総裁の表情は一様に厳しかったと言われる。日経新聞によると、バーナンキ議長は記者団の質問には一切答えず、正面向いたまま足早に立ち去ったと伝えられた。

 サブプライム問題に端を発した金融市場の混乱は、ここにきて一時よりも落ち着きを取り戻しつつある。しかし、17日の欧州市場では、英国の銀行ノーザン・ロックからの資金流出が相次いだことが要因となり金融株が大きく下落した。このノーザン・ロックに対して英政府は異例の全預金保護を表明するなど、火種はまだ残っているとも見られた。

 こういった状況の中、9月18日から19日にかけて開催された日銀の金融政策決定会合では、追加利上げは見送られるとみられる。米国経済による日本経済への影響は以前よりは小さく、市場の混乱が落ち着けば利上げは可能とみられたが、タイミングとしては日銀の追加利上げは難しくなっていた。

 しかし、長期金利である10年物国債の利回りが、9月10日に1.500%と量的緩和解除前の水準にまで低下したことは、やはり過剰反応と見ざるを得ない。2年国債の利回りも9月10日に0.770%に低下し、次の利上げを無視するような水準にまで買い進まれた。

 今後の長期金利の動向については、次の利上げを無視したような水準までの利回り低下の反動といったものがいずれ起こってくると見ている。

 次回の金融政策決定会合の前には、日銀短観の発表もある。また、10月の決定会合では展望レポートも発表される。政策委員が10月以降の日本経済の動向を短観など踏まえてどのように判断してくるかにも注目は必要か。

 日銀による次回追加利上げのタイミングを予測するのも難しいところだが、年内は難しいと言い切るだけの材料が出ているわけでもない。あくまで個人的な読みではあるが、年内会合で0.25%の追加利上げが行なわれる可能性は、まだ十分あると予想している。
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by nihonkokusai | 2007-09-18 13:07 | 日銀 | Comments(0)
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