牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「個人向け国債の条件決定方法等の変更について」


 20日に財務省は「個人向け国債の条件決定方法等の変更について」を発表した。個人向け国債(変動10年・固定5年)の募集期間の開始日を早める措置かとみられるが、これに伴い個人向け国債(固定5年)の条件決定方法が変更される。

 これまで個人向け国債(固定5年)の条件を決めるための「基準金利」は、募集期間開始時の直前に行われた5年固定利付国債の入札における平均落札利回りを基に算出された。個人向け国債(固定5年)の利率はこの基準金利から0.05%差し引かれたものとなっていた。

 これに対し、「平成19年10月発行分」より、次のようなかたちに変更される。

 個人向け国債(固定5年)の条件を決めるための「基準金利」は、募集期間開始日の2営業日前(10年固定利付国債入札日)において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の「想定利回り」となる。

 ここで「想定利回り」としているのは、「市場実勢利回り」が直近入札された5年国債の利回りを基に算出されるため、条件決定日における直近入札された5年国債の残存期間は5年よりも短くなっていることで、これに「期間修正」を加え残存5年のものとして想定利回りを算出する必要があるためである(キャリー修正)。

 キャリーの計算式として下記の式が資料に掲載されている。http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/houdouhappyou/p190720-henkou1.pdf

((利息収入-短期金利)×100×日数÷365÷ベーシスポイントバリュー(BPV))×0.01(単位%・小数点以下第4位四捨五入)

利息収入:算出された期間5年の固定利付国債の利回り
短期金利:10年債入札日における、日本銀行が公表する無担保コールO/N物レート平均値(速報値)
日数:10年固定利付国債入札日の3営業日後(受渡日)から、10年固定利付国債の発行予定日までの日数
BPV:金利が0.01%変化した場合に、債券価格が現在価値ベースでいくら変化するかを表す数値

 そして、個人向け国債(変動10年・固定5年)の募集期間開始日が次ぎの様に変更される。

 現行は「5年固定利付国債入札日の翌営業日」であるが、平成19年10月発行分より「10年固定利付国債入札日の翌々営業日」となる。

 個人向け国債は、募集月に行なわれる10年国債入札の結果によって10年変動利付タイプの初期利子が決定されていた。それから約一週間後の5年国債の入札結果から算出される5年固定タイプの利子が決定されるのを待って、その翌日から10年変動タイプと5年固定タイプの個人向け国債の募集が開始されていた。

 今回の変更によって10年入札日の翌々日から、両タイプの個人向け国債の募集が開始されることで、これまでよりも募集開始が早まる事となる。
[PR]
by nihonkokusai | 2007-07-23 10:02 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー