「セカンドライフ」
経済ニュースなとで、どこかの企業がセカンドライフに出店へ、という記事が頻繁に出ている。どうも企業は盛り上がっているものの、肝心の参加者自体に盛り上がりが欠けているような気がする。
日本でネットが普及を始めたころ、私も乗り遅れるなとばかりホームページを開設した。それなりにヒット数もあって満足してしまったのか、その後のブログ、 SNSなどについてはやや参加をためらっていた。ブログは遅ればせながら開設したが、SNSは触っていない。そんなやや歳を取って、自分自身が流行遅れとなってしまったのか、セカンドライフについても、日本での広がりについては否定的な見方をしてしまっている。
海外では、ある種の現実逃避が好まれるのか、かなりの盛り上がりとなっている。しかし日本人の気質から、こういったバーチャルな世界で生活を楽しむということが果たしてどれだけ受け容れられるのであろうか。日本でのネットへの接続が携帯電話を介するものが多いこともあり、PCを長時間利用してのネット接続を、別な生活を楽しむためと、多くの日本人がアクセスするということは難しいのではなかろうか。
日本でセカンドライフがどれだけ普及するのかわからないものの、バーチャルな出店となれば費用も限定的であり、時流に乗っていることを示すとともに、出店を記事にしてもらうことで、その記事そのものが宣伝広告ともなりうる。そういった目的も出店企業にはあったのであろうか。特に出店企業を非難するわけではないが、結局そういった店舗は、バーチャル版「地方の駅前のシャッター街」にもなりかねない気もするのだが。