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「6月調査の日銀短観(一部、加筆)」


 2日に発表された6月調査の日銀短観では、大企業・製造業業況判断DIは前回と同じ+23とほぼ予想通りの数字となり高い水準が維持された。9月の予測は +22としっかり。2007年度大企業・全産業の設備投資計画は前年度比+7.7%と発表された。設備投資計画は3月の当初計画から上方修正されるが例年のパターンとなっているが、上方修正幅は市場予想の平均値よりは大きくはなかった。

 中堅製造業・製造業業況判断DIは+13と前回の+16から小幅悪化。9月予測は+14。中堅非製造業・製造業業況判断DIは+8とこちらは小幅垂涎、9月予測は+7。中小製造業・製造業業況判断DIは+6と前回の+8から小幅悪化。9月予測は+4。中小非製造業・製造業業況判断DIは-7、9月予測は-10。2007年度中小企業・全産業の設備投資計画は前年度比-16.3%となった。

 事業計画の前提となっている想定為替レートは2007年度は114円40銭となっており、現状の123円とはやや開きがある。大企業製造業における業況判断DIは、木材・木生産が-18、鉄鋼-8、非鉄金属-8となるなど素材系業種における低下が見られる。また、自動車も-5となるなど国内での売れ行き不振といったものも影響しているとみられる。反面、造船・重機等は+10と好調を持続させており、それに石油・石炭製品なども好調となっている。一般機械も +3の49と高い水準をキープした。

 大企業非製造業の業況判断DIでは、不動産は変わらずながら53と高い水準を維持、運輸も2ポイント上昇の24と、3期連続の改善となった。一方、小売は-2の11、飲食店・宿泊は-6の11と悪化するなどしており、対個人サービスの-9も含めてやや個人消費の伸び悩みも影響か。海外での製商品需給判断の大企業製造業DIは+4となり、1997年3月調査開始以来最大の需要超過となった。米国への輸出の落ち込みは新興・資源国向け輸出でカバーしたかたちとなった。

 さらに2007年度の大企業製造業の売上高計画は6年連続増収見込みとなり、大企業製造業の雇用人員判断DIは22期ぶりに過剰超過方向となるなど、総じてしっかりした内容となった。

 ただし、仕入れ価格判断指数は、大企業が前回の+32から+40に、中小企業が+43から+51に上昇した反面、販売価格判断指数は大企業が前回の-1から+2に、中小企業が-4から-3と小幅な上昇に止まった。価格転嫁については引き続き厳しい状況ともなっているものとみられる。
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by nihonkokusai | 2007-07-03 09:39 | 景気物価動向 | Comments(0)
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