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「最近の債券相場動向」


 欧米の長期金利の上昇に加え、日銀の早期追加利上げ観測の強まりなどを受け、債券はここにきて全般に売り圧力を強めている。25日に発表された4月の全国消費者物価指数(除く生鮮)は前年比-0.1%となり、引き続き水面下ながらややマイナス幅を縮小させた。

 28日に発表された需給ギャップは10年ぶりに2期連続でプラスとなり、企業向けサービス価格指数が前年同月比+1.1%となった。さらに29日に発表された完全失業率は、1998年3月以来の3.8%となり、この4%割れの3.8%という位置は、フィリップス曲線からみるとインフレが加速度的に上昇しやすい状況に近づきつつあるとの見方もあった。

 雇用の改善、物価の上昇といったものも意識され、それが中短期主体に売り圧力に繋がったものとみられる。6月1日には先物中心限月は 2006年8月24日以来の133円割れとなり、10年285回も1.760%を上回ったことで今年の最高利回りを記録し、2年利回りは1%に接近した。月末月初ということで超長期などへのインデックス絡みの買いも入ったとみられるが、それ以上に売り圧力が強かったものとみられた。

 債券市場では、早ければ7月12日にも実施される可能性がある日銀の追加利上げを意識しはじめている。日本の長期金利も欧米の長期金利上昇に、ここにきて歩調を合わせてきた格好ともなっている。日経平均が18000円台に乗せてきているが、株高も債券の上値を抑えている。

 長期金利での1.6%から1.7%のレンジ相場からは逸脱し、長期金利はさらに今後上昇基調となることが予想される。物価や雇用、個人消費などの経済指標に明るさが見えており、日銀の展望レポートに沿った動きともなっていることで、中短期主体に追加利上げを織り込みにきている。

 まずは、2年債利回りでの1.0%がひとつの節となるが、その後、5年債利回りの1.5%、そして10年利回りでの2.0%がいずれは視野に入ってくるのではないかとみている。その10年国債り入札が6月5日に予定されており、その動向にも注意が必要か。また追加利上げ観測が高まっているだけに5日のTB、6日のFBの入札も注意したい。
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by nihonkokusai | 2007-06-01 12:58 | 債券市場 | Comments(0)
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