「クールビズ」
それでも何か公式の場といったところではスーツの着用も必要であろう。しかし、それを毎日普段着のように着ることに対しては私は抵抗がある。特にこの暑い最中ならなおさらであろう。いったんカジュアルを経験するとその過ごしやすさも実感するはずである。今回は政治家から始まってスーツの権化のようにも見られていた(違う?)官僚の人たちも真っ先に導入したようである。いまだに無理にスーツ姿をしているのは銀行や証券など金融業界だけではないかとの指摘もある。命の次に大事なお金を扱う職業からという自負も影響しているのかもしれないが、今では顧客からはむしろむさ苦しい格好とも見られかねない。それぐらい一気にクールビズが普及しているともいえる。なんといっても百貨店売上高を押し上げた要因とも言われているぐらいである。
問題はこの暑さが通り過ぎてからである。防寒対策としてのネクタイ姿というのは、その本来の目的にかなっている。しかし、それを無理に押し付けることはせず、公式な行事、大切なお客様を招いた際など、特別な場合に限ってスーツ着用を義務付け、それ以外の日は、カジュアルな格好も容認すべきではないかと思う。