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「追加利上げの時期」


 ここにきて5月における日銀の追加利上げ観測が特に海外などから出ている。今週は海外における著名な金融関係者が一同に集う定例の会合が日本で行なわれているとも聞いているが、金融に絡んで日本関係の情報が発信されやすいといった状況も影響しているのかもしれない。

 それはさておき、5月の追加利上げに関しては以前からもそれを指摘する声は確かにあった。特に1-3月のGDPなどを確認した上で、7月の選挙前にも関わらず実施してくるのではとの見方であった。加えて、日銀も気になっていたとみられるグローバル・リスク・リダクションによる株価調整について、ここにきてダウが市場最高値を更新するなどしており、株安への懸念といったものも収まりつつある。さらに6月にはECBによる追加利上げといったものも予想されている。

 たしかに7月の参院選に関しては、日銀の金融政策に関してとあまり関連付けて意識する必要はないかと思われる。日銀はあくまで経済・物価の情勢を踏まえて、「2つの柱による点検を行なった結果」(4月4日の武藤副総裁講演より)として、次の利上げも実施してくるとみられ、選挙日程は無視はできないものの、選挙があるから利上げは難しいということは言えないと思う。

 そうは言うものの、5月の日銀による追加利上げに関してはやや難しいのではないかと個人的には思っている。日銀は今後の金融政策に関してスケジュール感は持っていないとしているが、量的緩和政策解除後の金融政策の変更を見る限り、2006年3月、2006年7月、2007年2月とほぼ年間 2回程度のスタンスでの変更を行なっている。今後もきっちり半年毎ということはないにしろ、少なくとも目安として2007年2月からの半年以内といった感覚での利上げが実施されてくるのではないかとも予想している。

 その意味で5月はやや早い。さらに水面下にあるCPIが再び上昇傾向になってくることも確認したいところである。27日に日銀が発表する展望レポートで2008年度のCPI予想も出てくるが、その予想通りにCPIが動いてくるかどうかも含めてチェックする必要もありそう。

 また、日銀にとっても気になっているであろう円キャリートレードの問題も多少絡んできそうである。円キャリートレードは株高を支える面もあって、ある意味諸刃の剣ともなっているが、今後の大きなリスク要因であることは間違いはない。5月にはG8財務相会議、さらに6月のサミットなども予定されており、その中で円安問題があらためて話し合われる可能性もある。そのため、これらの日程前に日銀が利上げを実施するとの見方もできるかもしれないが、一連の国際会議の動向を見極めた上で、動きを示しても遅くはないのではなかろうか。

 追加利上げを実施してから半年は置かないのではないかとの勝手な個人的な観測のもと、それでも5月はやや時期尚早とみており、早くても6月か7月だが、実際にはあまりあわてることなく、それよりも8月か9月の可能性のほうが高いのではないかと現時点では予想している。
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by nihonkokusai | 2007-04-19 13:03 | 日銀 | Comments(0)
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