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「中央銀行の起源」


 現在では主要国のほとんどに中央銀行と呼ばれる銀行が存在しています。世界最初の中央銀行は、1968年に設立されたスウェーデンの国立銀行で、通称リクスバンクと呼ばれているところです。リクスバンクに継いで歴史が古いのが、英国のイングランド銀行、そしてフランス銀行と続きます。これらの銀行は当初は商業銀行として設立され、のちに中央銀行へと転身してきたのです。

 この中央銀行と呼ばれるものは歴史とともに必要に迫られて形作られてきました。リクスバンクの前に、スウェーデンにおける最初の銀行であるバルムストルック銀行がありました。このバルムストルック銀行は1661年に欧州で最初の紙幣を発行したものの、十分な担保を確保しないまま過剰な紙幣を発行し、結局その活動を停止してしまったのです。

 バルムストルック銀行の破綻後に、国王ではなく、議会の監督下におかれた銀行が設立されました。これがリクスバンクです。当初、リクスバンクは銀行券の発行は禁止されていたのですが、スウェーデンの通貨不足などにより、1701年に信用紙幣の発行が議会によって認可されました。

 さらに1897年のリスクバンク法により、リスクバンクには独占的に通貨の発行権が付与されました。これにより銀行券の発行ができなくなった民間銀行は、リクスバンクから優遇金利で資金を借り入れることができるようになりました。これを通じてリクスバンクは銀行の銀行としての機能を果たすこととなったのです。

 このリクスバンクに継いで歴史のあるのが、イギリスの中央銀行のイングランド銀行です。イングランド銀行は1694年に法律によって発足しましたが、設立の目的は軍事費の調達に苦慮する政府への財政支援でした。資本金と同額まで銀行券を発行することによって、銀行業務を開始しました。当初の業務では、その設立目的が政府支援であったこともあり、政府の貸付けがかなりの割合を占めていました。これにともなって国庫金の出納や国債業務など政府の銀行としての役割が強化されたのです。また、イングランド銀行は組織的に手形割引を始めた最初の大型銀行であったとも言われています。
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by nihonkokusai | 2007-04-11 13:44 | 日銀 | Comments(3)
Commented by ミホ at 2007-04-12 13:01 x
初めまして、こんにちは。
友人にこちらのブログを紹介をされ、
大学では学べないことを知ることができて、大変勉強になります。
ユーロの将来をテーマにして卒業論文を書いた時に、
中央銀行についても調べたのですが、歴史までは知りませんでした。
初めからあのような状態が出来ていたのではないのですね。
ECBとFRBの比較をした時、思った以上に異なる点があったので
他の中央銀行についても知りたいと思っていました。
お金がどのように回っているのかをダイレクトに見ることができるので、
本当に、金融は勉強すればするほど面白いです!
Commented by nihonkokusai at 2007-04-12 14:50
ミホさん、書き込みありがとうございます。

実はこれは今度出す本の原稿の一部だったりします。
ECBやFRBについても今後、まとめるつもりですので、
アップした際に何か気づかれた点とかご指摘いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
Commented by ミホ at 2007-04-14 01:49 x
出版おめでとうございます。
中央銀行について詳しく書かれている本は少ないので、
本屋さんに並ぶのを楽しみに待っています。
実は、担当教授は金融系だったのですが、あまり詳しくなかったので、
満足に突き詰めることができずにモヤモヤしていました。
あらためて学びたいと思います。
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