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「日銀の当座預金・現金供給サービスの見直し」


 日銀のホームページに「日本銀行当座預金・現金供給サービスの見直しについて」というものがアップされ、これについての意見を募っている。日銀は金融機関の現金事務の環境変化に対応して、当座預金取引先金融機関に対しての、現金供給サービスについての見直しを検討している。

 銀行の本支店などで良く見かける光景に、警備会社のクルマが横付けされ警備員に守られて何かしら作業をしている場面がある。これはたぶん現金の輸送を行なっているとみられる。金融機関はバブル崩壊後の不良債権処理などによって大幅なリストラを行なった。これによって大手銀行の合併などにより、支店の統廃合も行なわれ、人員削減もあり、それとともに景気低迷化における現金強奪犯罪なども増加した結果、職員の現金輸送といったものから、警備会社に委託しての輸送といったものに切り替えられているものと思われる。

 また、私たちが現金を必要とする際には、銀行の窓口もしくは銀行のATMから引き出すことが多かったが、最近ではコンビニでのATMを利用することも多くなっている。日銀調べによると、2006年3月末における全国銀行ベースの国内本支店は12082店と5年前から1616店減少していたが、主なコンビニエンスストア等における2006年のATM設置台数は22915台とやはり5年前と比較して17209台もの大幅な増加となっている。

 こういった現状により、金融機関の支店が減少した反面、現金事務について金融機関は支店とは別に設置した事務センターなどで集中的に処理をしているケースが増加しているそうである。支店ではなく別法人での店舗といったものも出ているなどの多様化も進んでいる。

 現金輸送についても、警備会社に委託している動きが拡大し、さらに複数の金融機関が共同してひとつの警備会社に現金配送を委託しているケースも少なくないとか。加えて警備会社自身も現金に関しての事務処理能力が向上し、現金の精査事務も委ねられ、金融機関が再精査することを省略する動きも強まっているそうである。

 また、日銀との現金の授受については日銀小切手という「紙」が必要とされることも不便ともなっていることで、これに変りオンラインを前提としての現金受払い手段の導入も検討を開始するそうである。

 時代の移り変わりによって、日銀と金融機関との間での現金のやり取りも変化し、日銀もそれに適応しようとの動きとみられる。ここにきて銀行の合併や、それにともなっての支店などの統廃合も一段落し、さらにコンビにATMの存在も大きくなるなどしたことで、現金の授受に関しても見直しする時期ともなったのか。

 現金といえば通過供給量統計についても日銀は見直しを検討しているそうである。10月の郵政民営化に伴ってM2+CDに民営化後の、ゆうちょ銀行の資金量を加え、さらに一部項目の推計方法も変更する見通しと、22日の日経新聞が報じている。
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by nihonkokusai | 2007-03-22 12:57 | 日銀 | Comments(0)
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