牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「進化する欧州中央銀行」


 昨年の日銀による量的緩和解除やゼロ金利政策の解除、その後12月や1月の決定会合での利上げ見送り、2月の追加利上げ決定の背景にはどのようなものがあったのか、興味があるが、いずれドキュメンタリー形式の本なども出されるのかもしれない。日銀も新日銀法改正で大きく変わったが、世界の歴史の中で、突然大きな中央銀行ができた上に、国を跨いでの新通貨を発行するなど、過去にあまり例のないことを成し遂げてきたところがある。それが欧州中央銀行 (ECB)である。しかし、ECBそのものは1998年に発足し、さらに新通貨ユーロの発行は2002年に開始され、すでに過去のこととして記憶も薄れつつある。

 この国を跨いだ中央銀行が信認を得ていく過程といったものは、たいへん興味深いものでもある。今回、日銀もあらためて信認を再構築しようとしているが、ECBもいろいろと試行錯誤が繰り返されていたことも事実であった。日経新聞評論社から出されている「進化する欧州中央銀行」(斉藤淳氏著)は、記者の立場でこのECBの歴史を紐解いている本である。学者の方の書かれた中央銀行に関する本はとても参考になる反面、難解さも伴ってちょっと活字を追うにも苦労することが多い。しかし、こういった記者の方が書いたものは、読みやすい上に、生々しい出来事なども書かれていることで関心も引く。中央銀行とは何なのか、もう一度考えて見たいと言う方にぜひお勧めの一冊である。
[PR]
by nihonkokusai | 2007-03-08 13:34 | 日銀 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31