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「新興市場への投資」


 欧米諸国や日本などの市場が先進国市場と呼ばれるのに対して、新興市場と呼ばれる市場があります。新興市場とは、「先進国ではない」「成長途上にある」市場という意味で使われることが多く、たとえばBRICsと呼ばれる国の市場などが注目されています。

 ロンドン市場やニューヨーク市場、そして東京市場はたいへん市場規模も大きく、世界のマネーセンターとして機能していますが、現在ではこういった先進国の市場だけではなく、急速な経済発展を遂げてきた新興市場と呼ばれるところが注目を集めています。

 まず有名なものとしては、BRICs(ブリックス)と呼ばれている地域があります。BRICsとは、ブラジル(BRAZIL)、ロシア(RUSSIA)、インド(INDIA)、中国(CHINA)の頭文字を合わせた4か国の総称です。アメリカのゴールドマン・サックス社が2003年10月に出したレポート「Dreaming with BRICs: The Path to 2050」において、の2039年までにBRICsのGDPの合計が、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアのGDP合計を上回ると指摘するなどしたことで、大いに注目を浴びるとともに、一般にも、このBRICsという名称が使われ始めました。

 また、国際経済研究所が発表したLEM(Large Emerging-Market Economies)というものもあり、これはBRICs4カ国に加え、南アフリカ、アルゼンチン、インドネシア、韓国、メキシコ、サウジアラビア、トルコの計11カ国のことを示しています。

 さらにアジア開発銀行が音頭を取って進めている拡大メコン地域(GMS=Greater Mekong Subregion)というものがあり、これにはやはり経済成長が目覚しいベトナムやタイ、さらにカンボジア、ラオス、ミャンマーといったメコン川流域の国々も注目されています。

 これらの新興諸国にはヘッジファンドなどを中心として海外からの投資資金も流れ込み、株式市場なども活況を呈しています。また日本からも投資信託などを経由しての資金が流れ込んでいます。しかし、2006年の5月~6月にかけて、日本の株式市場も調整局面を迎えましたが、これら多くの新興国でも株価が大幅に下落するなどしたことで、新興諸国への投資リスクの高さが露見されました。BRICsなどの新興諸国も長期的には成長が期待されるとしても、短期的な株価の下落といったものは避けられません。特に市場がまだ成熟していないとなれば、先進国の市場に比べてどうしても株の流動性の低さといったものも避けられません。これらの新興国への投資を行う際には、そういったリスクをも考慮して行うことも必要です。(一部「最新金融の基本とカラクリがよ~くわかる本」より )
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by nihonkokusai | 2007-01-29 10:44 | 投資 | Comments(2)
Commented by 貧乏人 at 2007-01-29 22:29 x
その昔、新興工業国を NICs と呼び、’88年ごろのバブル期に NIEs と改名?
そして10年後にアジア金融危機に襲われました。
2013年、BRICs を何かが襲う?
マ~、経済には波がありますわなッ。
リスクも反対から読めば「クスリ」。
薬も飲みすぎれば毒となる。
ほどほどに・・・
Commented by nihonkokusai at 2007-01-30 09:35

まさしく同意です。
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