牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「福井日銀総裁ロイターとの単独インタビュー」


 ロイターによる日銀の福井総裁との単独インタビューの内容が、日本時間24日の早朝3時という時間帯に流された。18日の決定会合直後でもあり、利上げ見送り後、2月の追加利上げの有無についても関心が高まっていた。このため、ロイターもなるべく早く記事を配信したかったのではないかとも思われる。

 内容からは福井総裁のこれまでの強気の姿勢は伺われるものの、慎重に姿勢といったものも滲まされたものとなった。政策委員の意見の差について「比較的早く縮まる可能性もあると思うが、逆に、すぐには縮まらない可能性もある」と総裁は発言している。

 原油価格の下落にともなうCPIの上昇幅縮小が利上げの障害にならないかとの質問に対して総裁は次のように発言している。「日本経済の成長メカニズムがおかしくなることはなく、むしろ良くなる可能性がある。物価面でも、原油価格上昇によるかく乱要因が少なくなるというメリットもある。原油価格により、指数上物価が下がることに、なぜ、そんなに恐怖心があるのか、と思う」

 正論ではある。しかし、原油価格の下落によって物価上昇圧力が弱まるということは、物価面で見る限り金利を上げる必要性が後退することでもある。原油安のメリットで企業収益が改善され成長メカニズムにプラスに働くとの予想は間違いではないであろう。しかしそれを利上げに結びつけるには経済指標等による確認も必要ではなかろうか。指数上物価が下がることに対しては、好感することはあれ通常恐怖心などは持たないと思うのだが。

 市場との対話について総裁は「今回の場合、多少、不円滑な部分があったかもしれないと思う。」とも述べたと伝えられた。さらに「日銀が、次の政策のタイミングを、何か具体的に示唆するとは思わないでほしい」とも述べている。それでは市場はどのように日銀の意向を読み取っていかなければならないのか。こういったインタビューといったものも重要な要素とも思うが、市場参加者も日銀の金融政策に向けての動きに対しどこに軸足を置いてみなければいけないのか決めあぐねている。それをマスコミに求めた結果が不円滑ともなっていた原因となっていたと思うのだが。

 さらに今回の利上げ観測を巡る市場のゆらぎを極力押さえるには、金融政策の決定プロセスをさらに透明化するための市場との対話やマスコミの対応も重要ながら、その前に政府・与党などとの対応をしっかりすべきではなかろうかとも思うのだが。
[PR]
by nihonkokusai | 2007-01-24 10:46 | 日銀 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31