牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「プライマリーバランスは再び悪化なのか」


 22日の日経新聞によると、財務省がまとめた2007年度以降の財政状況の推計では、税収増で大幅に改善した国の基礎的財政収支は再び悪化し、2009年度で6兆9000億から7兆8000億円の赤字になるそうである。たとえ3%の名目成長率を見込んでも、少子高齢化に伴う社会保障費の自然増などが財政を圧迫するため一般歳出は2009年度には50兆円に膨らむ見通しとしている。

 内閣府の試算では、構造改革が順調に進んだ場合で、名目成長率は2011年度には約4%にまで達するとして大幅な税収増を見越したもの。さらに経済財政運営の基本方針「骨太の方針06」で掲げた11.4兆~14.3兆円の歳出削減を進めるとして、プライマリーバランスは1兆円の黒字に達するとしていた。

 あくまでそれぞれ試算ということもあり、増税の有無を巡っての駆け引きともみられる。政府・与党でも7月の参院選を控えて将来の新たな増税策は不要になるとの声も目立つそうであるが、これもひとつの選挙対策にも思える。

 増税ありきとの考え方はやはりまずは排除して、まずはスリム化できるものはさらなるスリム化を図るべきである。確かに今年度から来年度にかけてのプライマリーバランスの改善は一時的な要因によるものかもしれない。しかし、こういった想定外といったものも常に起こりうる。細かい改革の積み重ねも、ある時点で大きな流れとなることは自然界などにも良くあることである。この流れを貫くことができるかどうかは、改革を進めるリーダーである首相の考え方ひとつとも見られる。
[PR]
by nihonkokusai | 2007-01-22 13:16 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー