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「政府の日銀追加利上げへの対応」


 本日10時より閣議が開催された。外遊から帰国したばかりの安倍首相が今回の日銀の利上げに向けた動きにどのような対応を示すのかを注目していたが、閣議後の閣僚の発言内容を見る限り、政府としては議決延期請求権を行使することはない、日銀の利上げについても容認する姿勢を示したものとも受け取れるものとなった。これをはっきりと示したのが尾身財務相で、「(政府は)議決延期請求権を使う局面ではない」と述べるとともに「(金利水準の決定など具体的な金融政策については)日銀の判断だ」と述べ、政府・与党が介入すべきでないとの認識を示した(毎日新聞)。

 さらに塩崎官房長官も「日銀は政府と同じ方向性みながら政策手段は独立性もって判断」として日銀の独立性を尊重する発言をした。また、山本金融担当相も「政策金利決定は日銀の専管事項、日銀の決定を最大限尊重」と発言している。

 また、先日のテレビ番組で「今は消費が弱くなっている。金利は日銀の専管事項だが、デフレ脱却の道筋をどう描くのか、説明責任を果たしてもらいたい」とコメントし、日銀の追加利上げを牽制したとみられた大田経済財政担当相も「議決延期請求権については仮定の話なのでいえない」としながらも「利上げは日銀の専管事項」との発言があった。

 安倍首相からの日銀に対する直接の発言はなかったものの、安倍総理帰国後の金融政策決定会合前日での閣議において閣僚から上記の発言が出たということは、政府として日銀の利上げに向けての動きに対しては強く牽制することはなく、中川幹事長が政府に要望した議決延期請求権の行使の可能性が薄いことが示された。安倍首相が今回どのような対応を示すのかが気がかりでもあったが、日銀への対応は小泉政権と比較して大きな変化はどうやらないように思われる。
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by nihonkokusai | 2007-01-16 14:04 | 日銀 | Comments(2)
Commented by スパイス at 2007-01-16 20:44 x
はじめまして。

日本国が抱える借金ですが、変動金利と固定金利の割合はどんな感じなのでしょうか?

今後、金利が上昇しても、固定金利で国が調達していれば、金利負担は増えないんですよね?
Commented by nihonkokusai at 2007-01-17 14:56

 国債の金利が変動するタイプとしては、15年変動利付国債や個人向け国債の10年変動タイプなどありますが、全体からの割合はかなり小さいものとなっており、そのほとんどが固定金利です。
 ただ、金利が上昇すれば新規で発行される分の国債の金利も上昇することで1%程度の利回り上昇で兆円単位で利払い負担が大きくなります。
 また半年や1年ものの国債など短いものも多く発行されていることでも金利上昇の影響も受けやすくなります(来年度の平均残存年数は7年ですが)。
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