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「国債の残高圧縮への目標」


 昨日12月26日に初めて財務省における予算の説明会に出席した。2007年度予算において、新規財源債の発行が抑えられ過去最大の4.5兆円の減額となっており、これによりプライマリーバランスも赤字幅が今年度の当初予算からは6.8兆円もの縮小する見込み(ただし、18年度補正後の数字からみると 4.2兆円の減少)となっている。

 このプライマリーバランスも赤字幅の大幅な縮小には、税収増に加えて定率減税の廃止などで1兆1千億円の税収増となるなどやや特殊要因も働いている。このため、このペースで今後もプライマリーバランスが改善していくとは予測しにくいとの財務省からの説明もあった。それでも今後もこの財政構造改革の方針を貫いていけば、2011年度よりも前倒しで黒字化される可能性は残る。

 説明会の質疑応答においても、プライマリーバランスの黒字化の目標ではなく、もう少し踏み込んだ目標を設定してはどうかといった質問も出ていたが、1月16日の日経新聞では政府は国債残高圧縮に向けて新たな目標をつくる検討に入ったと伝えている。

 プライマリーバランスの黒字化とはあくまで国の借金の増加を抑制することが目標である。その目標達成が射程距離に入ってきており、今後はさらに踏み込み、膨大な国債残高削減を図るということはある意味当然のことである。

 しかし、2011年度までのプライマリーバランスの黒字化目標は前倒しはしない見込みとも伝えられている。その代わりに「新たな増税なしで」2009年度からの基礎年金の国庫負担増を補えるとした。

 ただし、朝日新聞によるとこの内閣府の試算は、構造改革が順調に進んだ場合で、名目成長率は2011年度には約4%にまで達するとして大幅な税収増を見越したもの。さらに経済財政運営の基本方針「骨太の方針06」で掲げた11.4兆~14.3兆円の歳出削減を進めるとして、プライマリーバランスは1兆円の黒字に達するとしており、それなりの成長率が続くというものが前提にもなっている。

 もし改革が進まず、名目成長率が2011年度になっても現在と同じ2%程度にとどまり、歳出削減も11兆円台にとどまった場合には2011年度のプライマリーバランスはまだ4兆円程度の赤字になるとしている。

 まずはプライマリーバランスの黒字化を達成することが重要であることは確かであり、その流れを加速させてもさらに国債残高圧縮に向けて舵を取っていかなければ財政の健全化は望めない。なかなか難しい状況ではあるとは思うが、政府にはそれに向けての努力を引き続き行っていただきたい。
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by nihonkokusai | 2007-01-16 14:03 | 国債 | Comments(0)
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