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「福井日銀総裁記者会見」

景気について・・・。
「前回、『踊り場局面から脱却しつつある』と言ったが、今回も同じかというと同じではなく、少し前進している。」
牛熊「同意、政治的配慮というのはやや考えすぎであると思う。元々景気については強気のコメントを出されていた上、最近の経済指標もそれを裏付けている。」

物価について・・・。
「本年末から来年初にかけて、米価格の下落や電気・電話料金引き下げといった特殊要因の影響が剥落していく過程で、プラスに転じる可能性が高くなると判断している。」
牛熊「同意、とりあえず7月にもプラスになると私は予想・・・。」

解散総選挙に関して・・・
「長期的に考えれば、日本経済の新しいダイナミズムを確立するためには、民間部門だけではなく、公的部門のリストラ、構造改革がしっかり伴っていって初めて完成形に近づいていく。将来の課題は非常に明確である。従って、今後の政治情勢の展開が、公的部門の構造改革推進という国民の期待にしっかりと沿うようなかたちで進展していくことが、経済にとって非常に重要である。」
牛熊「民意もどうやらその方向を向いてきたように思われる。やっと普通の国になりつつあるのか、わがニッポン?」

3日間の当預目標下限割れについて・・・
「十分ご承知の通り、このごく短期間の下限割れに、市場が格別動揺を示しておらず、市場は「なお書き」適用の範囲内と冷静に受け止めている。このような事実からもわかる通り、日本銀行と市場の間のこの点に関するコミュニケーションには、一切ほころびがない。従って、今回は、下限割れについての日本銀行の理解、つまり資金需要が著しく後退する局面における一時的な下限割れという文字通り定義の範囲内にしっかり入っている。金額的にも、時間的な長さもしっかり入っている。」
牛熊「すみません、まさか3日で済んでしまうとは思っておりませんでした。そこまで読んでおられたとしたら、すごい・・・。」

マニフェストについて・・・
「マニフェストと金融政策の関係については、ご承知の通り日本銀行法では、金融政策は、これも一から十まで完全に日本銀行政策委員会・金融政策決定会合で決定するもので、100%日本銀行の責任の範囲内にある。マニフェストとは切り離して理解されるべき性格のものだと思う。」
牛熊「民主党はまたマニフェストにゼロ金利・量的緩和解除の終息を盛り込む方針だそうですが、私もこれにはかなり違和感が・・・。」

長期金利について・・・
「債券市場を見ると、長期金利がごく僅かずつ上がってきているが、リスク・プレミアムが上がっているとか、期間プレミアムが上がっているというような不安定な状況は出ておらず、市場は落ち着いている。為替市場も比較的安定した動きが続いている。」
牛熊「落ち着きながらもじりじりと上昇するとの私の読みですが。今回、長期金利の2%までにはそれなりの時間もかかりそうです。年内は無理かもしれませんね。もちろん急激な金利上昇は日銀も政府、財務省も避けたいところかと思われ、現在の状況は居心地も良いものとも思われます。」

財政収支の均衡について・・・
「民間企業、民間金融機関は、新しい局面に入りつつあるとの認識を強めて、長い時間的距離をもった先行きの展望に立って新しい戦略を生み出す段階に入ってきている。財政再建、社会保障制度の改革、郵貯、政府系金融機関のあり方、いずれについても、今後の長期を展望した改革のプログラムを明確に認識した上で行動していく必要もあり、そうでなければそれらと民間部門の新しい戦略との平仄が合ってこないことになる。今後どのように政治が形成されていくかに関係なく、政治に対しては経済の面からそういう意味での強い要請が出てくることはおっしゃる通りだと思う。その改革のプログラムがしっかりしたものであり、特にその根底に財政規律がきちんと強化されていき、さらに世代間の利害対立が民主的なプロセスを経てきちんと調整される、といった認識が非常に重要である。また、その改革のプログラムの実行の過程においては、その時々の経済情勢に応じて、ある程度弾力的にこれを実行に移していく、このような認識が国民の皆様の間で共有されていくことが非常に重要であると思う。」
牛熊「せっかくのこの機会、しっかりした改革プログラムを次期政権には作っていただきたいと私も思います。」
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by nihonkokusai | 2005-08-11 10:31 | 日銀 | Comments(0)
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