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「2007年の債券相場予想」


 一週間先の相場も読めないにも関わらず、1年先の相場など見通すこと自体に無理があると思うが、年末恒例でもあり現時点における2007年の債券相場について予想してみたい。

 金利形成に最も影響があるとみられる景気や物価の見通しについては、日銀や政府が出しているような数字に近いものになるのではないかとみている。政府は来年度の実質経済成長率を2.0%、名目成長率を2.1から2.2%で調整する方向で調整に入ったとマスコミは伝えている。日銀が10月に発表した経済・物価情勢の展望によると2007年度の実質経済成長率は2.1%の予想(政策委員の見通しの中央値)となっている。2007年1~3月の急激な景気の落ち込みの可能性は少ないとも見られることで、2007年度ではなく2007年でみても実質経済成長率は2%近辺かとも予想される。

 海外情勢など不透明な部分もあるが、米国経済はソフトランディングシナリオをメーンとし、中国経済も少なくとも2008年の北京オリンピックまでは高成長が続くとも予想している。ユーロ圏経済についても、さすがに2006年が高成長であったことから2007年は減速の可能性はあるものの 2%程度の成長は維持されるとみられる。

 物価についても日銀の10月に発表した経済・物価情勢の展望による数字に近いものではないかとみている。消費者物価指数(除く生鮮食料)は前年同月比で+0.5%が政策委員の見通しの中央値である。

 原油価格の落ち着きもあって、ここにきて消費者物価指数(除く生鮮食料)はやや頭打ちともなっているが、景気拡大が続くとの前提に立てばここから再びゼロ以下に落ち込むことは考えづらい。そうかといって急激な物価上昇といったことも現在の経済を取り巻く環境からは考えづらいことも確かである。今年もあれだけ原油価格が急騰したにも関わらず物価は落ち着いていた。

 債券の需給面としては、やはり発行額が大規模な国債の影響が大きいが、国債の市中消化額は来年度は110兆円近辺と予想されており、今年度の補正予算後の市中消化額を下回る可能性が高いことで問題はない。すでに日本国債を暴落を訴えるような声もほとんど聞かれなくなったが、安倍内閣も財政構造改革を進めており、国債の信任も引き続き維持されていくものとも見ている。

 政治や社会情勢などに関するイベントとしては、夏の参院選挙がある。安倍内閣の支持率を上げるには旧来型のバラマキでは逆効果であり、どれだけ財政構造改革を進められるかにかかっているとみられ、あまり景気浮揚策ばかり意識するとむしろ国民からの支持は受けないであろう。

 日銀の金融政策の行方も大きなの焦点になる。追加利上げに関しては1回もしくは、物価などが予想よりも上昇基調に転じるなどした際にはもう一回程度実施してくる可能性があるとみている。

 このような状況下、2006年は10年債利回りの2.0%が大きな壁と意識されたが、2007年も同様とみられ、長期金利は1.5%あたりから2.0%あたりのレンジ内での動きとなるものと予想しているが、上記の前提が何かしらのきっかけで崩れることは十分に考えられる。
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by nihonkokusai | 2006-12-15 10:53 | 債券市場 | Comments(0)
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