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「2005年度決算の剰余金9009億円を全額、国債整理基金に繰り入れ見通し」


 14日に日経新聞などが報じたところによると「安倍首相は14日、災害復旧などのため、2006年度補正予算の編成を検討するよう尾身財務相に指示した。 2006年度の税収が当初予算(45.9兆円)を3兆~4兆円上回る見通しとなったため、税収の増加分を財源に年内に補正予算案を編成する」。

 その際の歳出には「7月の集中豪雨災害の復旧費などに充てる」。その一方、必要額を除いた税収の増加分については、当初予算で29.973兆円としていた新規財源債の減額に回す方向で検討すると伝えられた。

 さらに本日の日経は「財務省は今年度の補正予算で2005年度決算の剰余金9009億円を全額、国債償還のための国債整理基金に繰り入れる方針を固めた」と報じている。剰余金を全額繰り入れるのは2年連続となる。繰入額は過去3番目の規模となり、2007年度末時点での国債整理基金残高は過去最高となる見通し。ちなみにこの2005年度の剰余金は、財務省のホームページ(http: //www.mof.go.jp/jouhou/syukei/kesan/ke180731.htm)から確認できる。

 剰余金は財政法6条で、2分の1以上を国債などの償還財源に充てることが決まっている。(財政法 第6条 各会計年度において歳入歳出の決算上剰余を生じた場合においては、当該剰余金のうち、2分の1を下らない金額は、他の法律によるものの外、これを剰余金を生じた年度の翌翌年度までに、公債又は借入金の償還財源に充てなければならない。)

 昨年度の補正予算では1980年度の補正予算以来、25年ぶりに剰余金の全額を国債整理基金特別会計に繰り入れ国債償還に回している。今年度も税収見積増などによって補正財源は潤沢となっていることや、安倍内閣の財政構造改革にともなう歳出削減努力を示す上でも、全額繰り入れとなるものとみられる。これによって2005年度末で11兆1353億円(見込み)の国債整理基金の残高は、今年度末の当初見込み10兆5295億円から補正予算での剰余金全額繰り入れにより11兆4千億円となり過去最高を更新するとみられている。

(参考) 昨年2005度の補正予算
歳入の内訳は、税収 30,350億円、税外収入 7,785億円(内、NTT-B事業償還分 7,610億円、その他 175億円)、公債金 ▲ 9,210億円、前年度剰余金受入 16,294億円(内、財政法6条剰余金 11,972億円、地方交付税交付金 4,322億円)

歳出の内訳は、災害対策費 5,733億円、義務的経費の追加 12,474億円、NTT-B事業償還時補助 7,610億円、国債整理基金特別会計へ繰入 19,582億円(内、前年度剰余金11,972億円、NTT-B事業償還分 7,610億円)、地方交付税交付金 13,516億円、既定経費の節減▲ 13,697億円。
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by nihonkokusai | 2006-11-17 13:12 | 国債 | Comments(0)
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