「2007年度新規財源債発行額は25兆円台の可能性も」
財務省は9日、平成19年度予算の新規国債発行額について25兆円台への圧縮を視野に調整する方針を固めたと新聞などが伝えている。所得税の定率減税の全廃や景気回復による法人税収の増加で、今年度の当初予算よりも5兆円程度の増収が見込まれている。
7~9月期の国内総生産速報などを踏まえた上で年内に4兆円程度の予算の増額修正を固める。その際の2006年度補正予算での税収見積もりを基準として 2007年度の税収見積もりが出されるが52兆円に迫る水準が期待されるようである。この2008年度の税収見通しを確定したのち2008年度予算編成作業で歳出削減額を固め、最終的に国債発行額を決定する。
政府内には、税収増を法人税減税に回すべきだとの意見もあるようだが、財政制度等審議会は可能な限り国債発行額を抑制する方向のようである。