「安倍首相、デフレ脱却宣言は時期尚早」
時事通信によると、安倍晋三首相は英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューに応じ、安倍政権が公約に掲げる今年度中のデフレ脱却宣言について「まだデフレ脱却の目標には達していない」と指摘、同宣言の時期は慎重に判断する姿勢を示したそうである。
日銀内に追加利上げを模索する動きがあることについては「金融政策の手段は日銀が判断すること」としながらも、「日銀には金融政策で経済を下支えしてもらいたい」と語ったそうである。日銀の独立性を意識したコメントともみられ、これも小泉路線を世襲したものとも考えられる。もちろん追加利上げについては慎重にとのスタンスか。
「日銀にインフレ目標設定を期待するか」に関して首相は「そうは考えていない」と否定的な考えを示したそうであるが、やや聞く人を間違ってはいないかとも思いながらも、一部の政治家から依然としてインフレ目標期待論も出ている中、首相からそれを求めるようなことはなさそうである。