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「10月の債券相場を振り返る」


 10月の債券相場の推移を振り返ってみたい。10年債の利回りは9月1日に1.600%、その後いったん9月6日に1.740%まで利回りが上昇後、再び 9月末にかけて利回りは低下し、9月25日に1.605%をつけた。チャート上、この1.600%と1.605%が結果としてダブルトップの形となった。

 そして10月に入り、米国経済は住宅市場の落ち込みも底入れといった見方も出てきており、ソフトランディングシナリオが台頭。米FRBによる利上げ観測の後退どころか利下げ観測まで出ていたが、そういった利下げ観測もさすがに後退し、米債は下落基調となってきた。さらにNYダウは市場最高値を更新するなど株価の上昇などもあり、日本の長期金利もこういったことを背景に上昇圧力を強めた。

 日本の長期金利は10月24日に1.850%まで利回りが上昇したが、その要因としては日銀の追加利上げ観測の強まりもあったものとみられる。10月6日の武藤副総裁の会見において「クリスマス商戦を見極めないと判断できないかどうかについては、米国の消費動向を占ううえで重要なものと理解しているが、それの見極めがないと、政策展開ができないという考え方を採っているわけではない」とし年内利上げを否定しなかったことに加え、10月13 日の日銀金融政策決定会合の後に行われた日銀総裁の記者会見において、福井総裁も「年内利上げの可能性否定できない」とし、あらためて年内利上げの可能性に含みを持たせたものとなった。

 しかし、10月25日に発表された米FOMC後の声明文において、インフレ警戒を強めた内容ではないかとの懸念もあったが、結局、前回とほぼ同様の内容となり、これはハト派的内容とも捉えられたようで米国の追加利上げ観測が後退し、米債は大きく反発することとなった。

 この米債の急反発に加え、27日に発表された8月の全国消費者物価指数は前年同月比+0.2%となったことで、年内の日銀による追加利上げ観測が再び後退し、長期金利は1.7%近くまで低下してきた。ここにきて急激な動きを見せているのは米債や円債だけではなく、原油先物や金価格、さらに為替市場にも及んでおり、ファンダメンタルズの影響を受けていることも確かではあるが、ヘッジファンドなどの決算に伴ってのポジション調整といった動きが拍車をかけた面もあるとみられる。

 そういった動きが11月に入っては次第に沈静化してくるものとみられる。そうなれば米FRBの金融政策の行方とともに、追加利上げのタイミングを見計らっているとみられる日銀の動向といったものにさらに焦点が集るものとみられる。
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by nihonkokusai | 2006-10-31 10:48 | 債券市場 | Comments(0)
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