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「債券相場の見通し」


 10月6日に発表された米雇用統計において、8月の非農業雇用者数が12.8万人から18.8万人に上方修正され、さらに賃金の伸びや失業率の低下などを受けて下落したことから5年債の利回りは1.2%台に乗せた。北朝鮮による核実験の影響で一時日経平均は下落したがすぐに回復し、債券市場には質への逃避と言った動きも見られず、東京市場への影響は限られたものとなった。10日に発表された8月機械受注(船舶、電力を除く民需)は、前月比+6.7%となり、予想された12%程度を下回り債券先物は134円50銭台を回復した。しかし、10日の米10年債の利回りは一時4.76%と9月19日以来の水準まで売られ、株も買いが先行したことから円債も上値が抑えられ11日に債券先物は一時134円02銭まで売られた。2年の0.7%、5年の1.2%そして 10年も節目と見られた1.75%台をそれぞれつけてきた。12日に実施された5年国債入札は利率1.2%で60回リオープンとなったが入札自体は好調ながら投資家は慎重な姿勢となっていた。週末13日にはダウがさらに高値を更新したことを好感し日経平均も上昇。この株高が嫌気されたとみられ、債券先物は 9月11日以来の134円割れとなった。

 現物の10年債利回りは8月25日のCPI改定値を受けた債券相場上昇分が剥げ落ちてきている。米国経済は住宅市場の落ち込みもそろそろ底入れといった見方も出てきており、ソフトランディングする可能性が出てきた。米FRBによる利上げ観測の後退どころか利下げ観測まで出ていたが、そういった利下げ観測もさすがに後退し、米債は下落基調となっている。反面、ダウは市場最高値を更新しており、日本株も新興市場は重いものの日経平均そのものは堅調な地合となっている。いざなぎ景気超えといった記事も新聞紙面を賑わせているが、景気は緩やかながらも拡大基調を継続させており、物価も上昇しつつある。機械受注など弱めの経済指標の発表などによって日銀による早期の追加利上げ観測が後退したといった見方もあったが、日銀短観などはしっかりしており、現実には年内を含めて日銀が追加利上げを実施する可能性も強い。このため投資家も慎重姿勢は崩してはおらず、5年債の1.2%や2年債の0.7%は強固な岩盤とは意識されないとみられる。10年債利回りは1.8%台をつけていくる可能性もあり、債券はやや弱含みの展開を予想している。17日の30年国債入札動向にも注意したい。
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by nihonkokusai | 2006-10-13 14:37 | Comments(0)
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