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「円債は米債連動相場に」


 ここのところの金融市場はやや不思議なバイアスがかかっているようである。東京市場で見れば、債券は買われやすく、株は売られやすく、さらに円も売られやすいといった地合が続いている。

 この背景には米国の住宅を中心とした景気減速懸念と先行きの利下げへの期待といったものがひとつにはある。日本においてもCPIの改定値が予想より大きく低下したことをきっかけに追加利上げ時期がかなり先送りされるといった見通しも強まった。また、米景気減速観測によって日本経済の先行きについても不透明感を強め、機械受注といった振れの大きな指標にも大きく相場が動くような地合となっている。

 さらに最近の円債の動きを見ても米債の動きに左右されやすい地合となっている。円債は米債の動きに影響を受けやすいことも確かであるが、それにしても先週はかなり敏感に反応していた。

 19日は前日18日の7月の対米証券投資の買い越し額が大幅に減少したことから米債券市場は小幅下落となり、債券先物はその下げが加速される格好で一時50銭を超す下げになった。20日はタイのクーデターや米PPIを受けて米債が今度は上昇しており、債券先物は買い気配スタートとなり、この日は134円74銭まで上昇した。21日は前日の米債はほぼ変わらずとなっていたが、当日実施された20年国債入札がやや不調で結局債券先物はやや下げて 134円46銭で引けた。ところが22日の債券先物は、9月のフィラデルフィア連銀景気指数が大幅に悪化したことを受けて米債は急伸し、これを受けて債券先物は前日比50銭を超える上昇ともなり135円台をつけてきたのである。25日も22日の米債も続伸となったことなどから、債券先物は先週末比19銭高の135円19銭で寄り付いたし、26日も前日の円債の上値が重かったにも関わらず、米債が続伸し結局、また買い気配でスタートしている。まさに米債がくしゃみをすると日本国債が風邪を引くようである。

 ここにきての円債はある意味、外部要因に動かされやすい地合ともなっているのが、やや妙でもある。この相場の背景のひとつとしては、どうもヘッジファンドの影響もありそうである。米ヘッジファンドのアマランス・アドバイザーズは天然ガス価格が下落した影響で同社のファンドに巨額の損失がでていることを明らかにしている。今年に入ってからの不安定なエネルギー相場変動で、運用につまづいたヘッジファンドが増えていることで、日本市場でもその余波による影響も出ているのではないかとみられる。
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by nihonkokusai | 2006-09-26 13:57 | 債券市場 | Comments(0)
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