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「秋の個人向け国債」


 秋の個人向け国債の募集が9月13日から開始される。募集期間は13日から10月2日まで。発行日は10月16日。毎年10月15日及び4月15日の年2 回。 10年金利変動タイプの初期利子は9月5日の10年国債の入札結果によって決まる基準金利から算出される。ちなみに適用利率の算式は「基準金利- 0.80%」とこれまで通りのものとなる。5日の10年国債入札は予想外に低調な結果となったものの、それでも個人向け国債(変動10年)の基準金利となる複利利回りは1.72%となったことで、初期利子は0.92%と1%を割り込んだ。10年変動タイプの償還日は2016年10月15日。

 5年金利固定タイプの利率は9月12日の5年国債の入札結果によって決まる基準金利から算出される。ちなみに適用利率の算式は「基準金利-0.05%」とこれまで通りのものとなる。5年固定タイプの償還日は2011年10月16日。

 欧米の長期金利の低下や、8月25日に発表された7月全国消費者物価指数(除く新鮮)は+ 0.2%と予想の+0.5%を大きく下回ったこと、さらに8月31日に発表された7月鉱工業生産速報は前月比-0.9%と予想の0.5%近辺を大きく下回ったことなどから、日銀らよる年内追加利上げが先送りとの見方が強まったによる長期金利の低下が要因である。

 7月18日に発行された前回の夏の個人向け国債では、10年変動タイプの初期利子は1.1%となり、これまでの変動タイプの利子としては最も高いものとなっていた。さらに、5年固定タイプの利子も1.3%となり、第 1回の0.80%、第2回の1.01%よりも高くなったことで、これまでの固定タイプの利子としても最も高いものとなっていた。しかし、今回は上記のように夏の個人向け国債の条件が決まった6月時よりも長期金利は低下していることで、秋の個人向け国債に関しては10年変動の初期利子とともに、5年固定の利率も引き下げられる見込みとなっている。5年国債入札は来週ということで、金利も1週間あれば大きく変動こともあるが、現状 1.1%台の5 年債の利回りが12日までに1.3%台に戻すことは考えづらい。

 しかし、それでも日銀による年内追加利上げの可能性が完全に排除されたわけではなく、私も含めて市場の関係者の多くも引き続き年内利上げの可能性はありうるとの認識に変化はない。このため今後、金利は上昇過程が続き今の水準を大きく上回ると予想するのならば、やはり10年の変動タイプをお勧めしたい。
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by nihonkokusai | 2006-09-06 10:54 | 国債 | Comments(0)
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