牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「PTSのオークション方式」


 個人の株式市場における売買が盛んであるが、これにはインターネット証券を経由した売買の増加といったものが大きな要因のひとつともなっている。さらに今度は私設取引システム(PTS)を利用しての競売買(オークション)方式を利用した取引もネット証券で9月15日から開始されるようである。

 金融ビッグバンにより、1998年施行の金融システム改革法で、証券取引所以外での取引を禁じた「取引所集中義務」が撤廃された。これによって証券会社は投資家と1対1の相対で売買したり、金融庁の認可が得られれば、ネットで結んだ私設取引システム(PTS)で売買の仲介をしたりすることができるようになった。ただし、これせは取引量に上限があり、株価情報などの即時公表が義務付けられるなどの制約はあるが、取り扱い銘柄を他の取引所の上場銘柄に限定していることもあって上場審査機能は不要とされた。

 さらに、005年の証券取引法の一部改正により、私設取引システム(PTS)における競売買(オークション)方式の取引が認められたこの方式は、取引所と同様に、投資家からの様々な売買注文を付け合わせて取引を成立させる。これにより売りと買いの需給バランスの変化に応じて株価が変動する、まさに現在の取引所における取引に近いものとなる。

 しかし、市場参加者の厚みがなければ値動きがなくなったり、場合によっては思惑やうわさで株価が大きく変動する可能性もある。それてなくても個人の株式売買では「見せ玉」の問題なども指摘されているように株価操縦のような動きも取引所取引でも見受けられているため、公正な価格形成を阻害する恐れもある。

 さらに合併とか企業業績に大きな影響を及ぼすような重要情報が夜間に発表された場合に、取引所が行っているような売買停止が機動的に行えるのか、はたまたインサイダー取引などの監視が十分にできるかといった問題なども指摘されている。株の取引監視にもある程度の経験とノウハウが必要であるのも確かかもしれない。
[PR]
by nihonkokusai | 2006-08-24 13:12 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー