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「伊藤京大名誉教授がガウス賞を受賞」


世界の数学者で構成される国際数学連合というところが、第一回のガウス賞として伊藤清京都大学名誉教授を選んだと発表した。金融関係者にとっては「伊藤のレンマ」で知られる伊藤教授の公式は、デリバティブの理論構築の土台ともなり、有名なオプション計算式であるブラック・ショールズ式が生み出される一助になったものである。このため伊藤氏はウォール街で最も有名な日本人とも言われている。

 過去の価格変動などから確率的に価格を導くことでオプションの理論的な価格を導きだすことが可能となったことで、デリバティブ取引の普及を広めるきっかけともなり、現在の資産運用などにも広く利用されているものである。

 私自身がオプション取引と向き合ったのが1989年頃。当時、債券市場でも店頭オプションが導入されることとなり、業者がその取引を行うためにはいくつかの条件が必要とされた。そのひとつが米国のデリバティブ取引に関わる外務員資格を保有している者が必要とされ、そのためにニューヨークに行って、その資格を取ってくることになったのである。約3か月ほどのニューヨーク滞在ではあったが、運良く試験は一回でパスしたことで、その後はニューヨーク生活をしっかりエンジョイさせてもらった。

 そんなことはさておき、日本人が現在の金融デリバティブ取引に大きな影響を与えていたことが、今回の伊藤教授の受賞で世間一般に認知されたことはたいへん意味深いものでもある。「貯蓄から投資へ」の流れの中にあって、個人の資産運用において、直接的、間接的にもこのデリバティブに関わることは避けられない。今回の受賞をきっかけにぜひデリバティブ取引の理論における基礎的な背景などを探ってみてはいかがであろう。
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by nihonkokusai | 2006-08-23 09:22 | 債券市場 | Comments(0)
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