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「メガバンク統合と日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げの可能性」

 7月29日の当座預金残高は6月3日以来の目標下限割れとなり、8月3日以降8日もしくは9日あたりまで下限割れが続く予定だが、これについてはあくまで「なお書き」修正で対処するようである。少なくとも10日あたりには再び30兆円以上となることが明らかとなっているため、一時的との解釈であろう。

 これにともなう当預残目標値の技術的引き下げは今回なかったが、年内にもうひとつのチャンスが存在すると見られていた。それはメガバンクの統合に伴うものであった。

 7月28日の読売新聞ネット版において、今年10月に合併が予定されている東京三菱とUFJについて、みずほフィナンシャルグループの時のようなシステム障害が発生する懸念が払拭しきれない可能性が出ており、金融庁が銀行法に基づき、システム統合作業の進展状況に関する異例の再報告を求め、三菱東京と UFJは事実上の合併延期要請と受け止め、両銀行の合併を延期し、来年1月以降にする方向で検討に入ったようであると伝えた。

 上記記事については、最終テストが今月末に控えているため、やや先走った感もあると指摘され、実際に他紙での同様の報道はなかったものの、市場関係者の間では延期される可能性は高いとも見られている。

 もし、両メガバンクの合併が延期されるとなると、当事者だけでなく別途日銀のシナリオが狂ったとのではないかとの思惑も広がった。日銀は当座預金残高が大量に存在するメガバンク2行の合併を理由に、日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げを模索していた可能性があると考えられていたのである。確かに日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げに対して名目が立つ大きなチャンスであることに間違いはない。これには財務省や政府なども反論するのも難しいものと思われた。しかし、実際に合併が延期となれば年内唯一とも思えた引き下げのチャンスも消滅しかねない。

 この可能性もなくなったとなれば、日銀の当預残の技術的な引き下げは行われず、10月以降のCPIの推移や経済動向を見ながら、早ければ来年の1~3月あたりにかけて、直接、量的緩和政策が解除される可能性が高いものと思われる。

 ちなみに、メガバンク統合に伴う日銀当座預金残高目標値の技術的引き下げに関する憶測については、メガバンクの当預残が明確になってしまうこともあり、実際には実現性は薄いとの見方もあった。
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by nihonkokusai | 2005-08-04 13:54 | 日銀 | Comments(4)
Commented by まさひろ at 2005-08-04 22:36 x
うしくまさんに質問があります。日本の財政赤字は国と方をあわせると800兆円以上あるとのことですね。この借金は今後も限りなく増えていきますか、教えてください。
Commented by 太郎 at 2005-08-04 23:48 x
江ノ島はいつまでもあの雰囲気のままでいてほしいです。
国債DNAもやはりあるんですか。たしかに毎年外資の生保が送ってくる変額保険の運用報告書も「債権型」だけが直線的に右肩上がりで「株式型」の自分は涙目で眺めていました。
夕刊では銀行側も延期を決めたような論調でしたが金融庁の姿勢が少し強引に感じられて、ひょっとして日銀との鞘当てに巻き込まれてるのかなとか思ってしまいました。
Commented by nihonkokusai at 2005-08-05 08:43
まさひろさん、コメントありがとうございます。

限りなく増えてもらっては困りますよね。
そのために政府も新たな借金を増やさないようにと
プライマリーバランスを均衡させようとしています。
プライマリーバランスが均衡しない限り、日本の債務残高は増え続けます。

Commented by nihonkokusai at 2005-08-05 08:45
太郎さん

新聞各紙が報じたようですので、ほぼ確定のようです。
私も使っている銀行でもあり、しっかりシステム対応はしていただきたいところです。
しかし、このタイミングで延期というのも、なんとなく腑に落ちませんね。
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