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「50年国債」


 「国の債務管理の在り方に関する懇談会」の資料には。50年国債に関しても大きくスペースを割いている。財務省はいずれ日本でも50年国債の発行を目指しているものと思われる。その資料を基にして海外の50年以上国債発行についてまとめてみたい。

 フランスでは、オランダにおける年金基金の制度改正など年金に関する制度改革などにともなって、超長期債のニーズ増大に応えることを目的とし、2005年2月に50年固定利付債をシンジケート方式にて発行した。発行額は60億ユーロ。

 イギリスでは「利払負担の軽減」を目的として、2005年5月に50年固定利付債を入札方式にて発行している。発行額は25 億ポンド(約0.53兆円)。さらに9月には50年物価連動債をシンジケート方式にて発行。その後、それぞれリオープンを行っている。また、2006年5 月には40年固定利付債を入札方式にて発行しており、発行額は22.5 億ポンド。

 50年以上の国債は、他にポーランドで50年債、スイスでも50年債)、中国では100年債が発行されているそうである。

 現在、日本の国債の中で最長なのは30年債である。日本でも年金基金や生命保険など投資家からの超長期債へのニーズが強いものの30年国債に関しては20年債以上に投資家層が限定されている。BPIなどのインデックスを目指したパッシブ運用が主体の日本の年金運用では、30年を越すような期間の長い国債へのニーズは限定される。欧米でも徐々に制度改正が進んでいるように、日本も本来ならば負債と資産のデュレーションのミスマッチを解消すべきと思われるが制度上の問題も残る。

 いずれ日本においても、50年債発行の機運が高まるようなことがあれば、50年ではなく60年債の発行が望ましいとも思われる。なんといっても国債には60年償還ルールがあるため、60年国債ならば借換債の発行をしなくてもすむためである。しかし、その前に30年国債の流通市場を整備するのが先決かとも思われる。
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by nihonkokusai | 2006-08-01 13:39 | 国債 | Comments(0)
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