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「ゼロ金利解除決定」


 本日の日銀金融政策決定会合において、福井総裁は無担保コール翌時物金利の誘導目標をゼロに抑え込む「ゼロ金利政策」を解除することを提案し、それは全員一致で可決された。これにより無担保コール翌時物金利の誘導目標は0.25%に引き上げられた。金利引き上げは2000年8月以来となる。

 ロンバート金利となる公定歩合も賛成6・反対3によって0.4%に引き上げられた。反対者は0.5%の引き上げを望んでいたものではないかとみられる。この公定歩合の引き上げは1990年8月以来の実に16年ぶりとなった。公定歩合変更は公表後ただちに実施。この補完貸付は利用日数に上限を設けない臨時措置は当面継続される。さらに長期国債買入についても同じ金額・頻度で実施することとなった。

 「極めて低い金利水準による緩和的な金融環境は当面維持」との日銀からの発表があったが、これは0.25%という極めて低い金利は「当面」維持するとともに、0.25%が引き続き極めて低い金利であることを示しているとすれば次期利上げについては半年とか1年先まで待つというスタンスではないとも読めなくもない。

 公定歩合が賛成6・反対3によって0.4%に引き上げられた点も興味深い。総裁と副総裁2人の執行部3名は当然ながら賛成に回っているとみられ、総裁に意見が近い西村審議委員や、まだ審議委員となって日が浅い野田審議委員も賛成に回ったことが考えられ、春審議委員もゼロ金利解除に賛成しているだけに公定歩合でも議長案を支持したのではないかとみられる。というよりも、やはりこれまでの発言などから、ややタカ派的とみられている水野審議委員、須田審議委員、そして福間審議委員が0.5%への引き上げを主張したのではないかとも推測される。0.4%でも0.5%でも実はさほど大きな差はない。できれば切の良い0.5%としたいところだが、ゼロ金利解除について時期尚早との発言をしていた谷垣財務相や安部官房長官などを意識しての0.4%というのはやや穿った見方であろうか。
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by nihonkokusai | 2006-07-14 14:18 | 日銀 | Comments(0)
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