「過去最大の即日オペ」
日銀は本日9時20分の定例金融調節において1兆5000億円の手形買いオペ(本店方式)を通知した。即日開始のオペとしては過去最大の供給額で、手形買いオペとしても現行方式となった2000年4月以来過去最大規模となる。平均落札金利は0.076%となり、前週末の手形買いオペ(本店方式)金利を下回った。
本日の無担保コール翌日物金利は、朝方に、0.08%からゼロ金利政策の事実上の上限となる0.1%を中心に取引されていた。しかし即日オペが実施された結果、その後の取引は0.07から0.08%を中心とした取引となった。
即日オペは25日にも5000億円実施されていた。日銀の当座預金の12兆円近辺は大きな節目ともみられていたが、実際にここにきて外国銀行を中心に資金調達意欲が高まり、短期金利の上昇ペースが速まっていた。無担保コール翌日物金利が0.1%に接近するなどの金利上昇を受けて補完貸付の利用も急増しており、26日は一日で3771億円もの利用があった。このため日銀は、当座預金残高縮小に伴う急ピッチな金利上昇をけん制する目的で、25日に2005年3月以来の即日オペを実施し、さらに本日も即日の大量資金供給を決めたものとみられる。