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「福田元官房長官の発言」

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 福田元官房長官は「ゼロ金利、異常な状態・少しずつ正常化の道を」、「預金金利の低さ、おかしいと思いつつも今しばらくがまんしていかねばならない」、「今までが異常すぎた、少しずつでも健全化の道を歩んでほしい」と日銀の金融政策に絡んだコメントを出した。

 ただし、「ネックは国として借金を抱え、長期金利が上がってはいけないと言う問題がある。そのバランスをどう取っていくか、財政当局も金融当局も頭を悩ませているのではないか」「おかしいと思いながらも、今しばらく我慢してもらわなければならない。国家財政の健全化を優先しなければならない」「今までが異常すぎた。少しずつでも健全化の道を歩んでほしい」との発言もあったようで、財政問題とのバランスも意識したものとなっていた。

 4月16日のタウンミーティング後の記者会見で谷垣財務相は長期金利の上昇が急すぎるとして懸念を表明し、細川財務次官からも同様の懸念が示された。谷垣財務相は「連続的な利上げが行われるとの思惑が金利上昇の要因との指摘がある」とも指摘している。

 さらに安倍官房長官からも「日銀はゼロ金利で日本経済を下支えしてほしい」、「日銀は当面の政策運営の考え方を丁寧に説明してほしい」、といったように、谷垣財務相と同様のコメントをしていたのである。

 また、4月20日の武藤日銀副総裁も出席した参院財政金融委員会において、与謝野担当相は「ゼロ金利政策は異常な政策」と福井日銀総裁が以前コメントした内容に近い発言を行っていたのである。

 次期総裁候補筆頭と言われる安倍官房長官がゼロ金利維持要請とも聞こえる発言があり、さらに国債費との兼ね合いもあっての谷垣財務大臣も金利上昇要因となりうるゼロ金利解除への動きを牽制する動きが続いていた。

 そういった中にあって、量的緩和策だけではなくゼロ金利政策を異常とも指摘していた与謝野氏は数少ない日銀の理解者ともみられた。総裁選の安倍氏との対抗馬とも目される福田氏からの今回のコメントは対安倍を意識したものではないかもしれないが、たいへん興味深い。日銀のゼロ金利解除、利上げといったことに対しては少し時間を置く必要も指摘しながらも、「ゼロ金利、異常な状態」とした点には注意したい。

 はっきりと言ってしまえば、私も早期にゼロ金利は解除して正常化への道を歩むべしとの見解をもっていることもあり、ある意味心強い発言である。

 次期総裁については、対中関係を考えて福田氏を押す声もかなりある。一説には日中関係を考慮して米国サイドからも福田氏を押す声が出ているとも聞く。もちろん政治の世界は見えない部分も多く、この見方も絶対正しいものとは言い切れないないが、素人目に見ても、今後は日中、日韓関係を修復する必要性は感じるところである。

 なにはともあれ、総裁選に向けて今後も金融政策だけでなく多方面の分野において総裁候補と呼ばれる人達のコメントに注意が集まるとともに、総裁候補自身も意識して発言をしてくるものとみられるだけに注意していきたい。
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by nihonkokusai | 2006-04-25 16:20 | 日銀 | Comments(0)
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