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「銀行の社債保有の増加理由」

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 本日の日経新聞の記事に、銀行の社債保有がここのところ伸びてきているというものがあった。記事の元になったデータは、日銀のホームページにもある統計資料の中の、「民間金融機関の資産・負債等(銀行勘定)」である。これを見ても社債残高は2005年12月に始めて30兆円の大台に乗せ、2006年2月末には30兆1904億円となっている。1998年10月は一時的に18兆円を割り込んだが、それ以降はほぼ一貫して増加基調にあった。

 ただし、注意すべきはこの統計資料の社債とは、公社公団債と金融債そして事業債の合計であることである。金融債が大きく減少している反面、事業債の残高が大きく伸びている。日経新聞紙上では1998年10月に比べて2006年2月が社債全体で1.7倍としているが、事業債をみると、1998年10月の3兆 8124億円から15兆2713億円と約4倍にも膨れ上がっていることがわかる。

 国債残高は2004年4月に100兆円の大台に乗せていたが、ここにきて100兆円を割り込むようになってきている。これは日銀の量的緩和解除とそれにともなう金利上昇リスクを見据えての動きとみられる。その意味からは国債から社債に資金がシフトしたものとは考えられない。

 この社債の伸びについては、まだ伸び悩んでいる貸し出しの代替といった要因が大きいのではないかとみられる。しかもその社債の多くは私募債ともみられている。たとえば公募社債を出せないような企業に対して、融資の代替として私募債という形で与信しているといったように、間接金融から直接金融という流れの中での、企業金融の一環としての社債の直接引き受けといったものの増加などが影響しているものとみられるのである。
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by nihonkokusai | 2006-04-25 12:16 | 債券市場 | Comments(0)
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