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「図解入門投資信託と個人向け国債がよ~くわかる本、より」

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 4月27日(木)の発売まであと約1週間となりました拙著「図解入門投資信託と個人向け国債がよ~くわかる本」(秀和システム)。今回はその内容の一部をご紹介します。ご予約はお近くの書店にてお早めに。よろしくお願いいたします。

 投資信託や個人向け国債だけでなく、株式投資においても個人の割合が急速に伸びています。2005年には個人の株式の売買高シェアは全体の半分を超えたと見られており、1984年以来21年ぶりの高水準となっています。

 しかし、個人の株式投資については、株式手数料の自由化に伴う大幅な引き下げと、その後のインターネット取引の普及による影響が大きいとみられ、これによりデイトレーダーと呼ばれるような売買を頻繁に行う「投機的な」取引が主流を占めていると見られています。

 それでは、投資と投機はどのような違いがあるのでしょうか。投資は一般に、利益を得る目的で資金を証券・事業などに投下することとされます。これに対して投機は、将来の価格変動を予想して価格差から生ずる利益を得ることを目的として売買取引を行います。

 もう少し具体的に見てみますと、お金を何かに投じて売買する期間の長短が、投資と投機でははっきり分かれているのです。投資はある程度長期的な資金の運用を意味しており、買ってから売るまでの期間は最低でも1年程度以上を想定しているものとみられます。これに対して投機は一日の中でも何度も売買を繰り返すなど、極めて短い時間が想定されます。

 そして、投資も投機もいろいろな意味においての情報収集やその分析が重要視されるのです。投資はファンダメンタルといわれるような経済や物価といった動きの予想や、株式ならばその会社の将来性といったことが重視されることに対して、投機は、値動きのパターンや価格に反映されるとみられる目先の情報が重視され、その上で経験に裏付けられたひらめきや勘といった部分がさらに重要視されるものでもあるのです。

 投資はある程度安全性が求められ、極力元本が維持できるものを対象に資金を投じる反面、その収益性も年率で数%といったように、大きなものはあまり要求できません。投機の収益性については、年率換算といったものではなく、投じた金額の数倍といったことも目標にされることがある反面、投じた資金がなくなってしまうことや、また信用取引といったものでは元本以上の損失といった可能性もありうるのです。

 現在の株式市場でも個人の売買が活況になっているのは、もちろん投資目的で長期の運用をされる方もいながらも、主流は投機的なものが多いと思われます。このため、投資目的という観点から見れば、その主流は投資信託と個人向け国債であると言えるのです。

 この投資信託と個人向け国債の特徴をもし一言で表現するとすれば、「攻めの投資信託、守りの個人向け国債」といえるのです。何故そうなのか、その理由について皆さんに知っていただく事こそが、この本の大きな目的でもあるのです。
by nihonkokusai | 2006-04-19 13:06
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