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「長期金利2%をつける」

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 10年国債の利回りは4月18日に2%ちょうどをつけてきた。長期金利が最後に2%台をつけていたのは1999年8月の2.040%であり、1998年末の大蔵省運用部ショック後の1999年2月に日銀によるゼロ金利政策が取られてから、長期金利が2%台をつけたのはこのときだけであった。それ以降、2%は長期金利の大きな壁との認識が強まった。財務省が国債費等を算出する際にも2%と言うのが大きな基準ともなっている。たとえば平成18年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算に際しても長期金利2%基準との比較対照となっている。

 長期金利が1.9%台に乗せてきたことで、すでにこれを警戒する声も出てきている。4月16日のタウンミーティング後の記者会見でも、谷垣財務相が長期金利の上昇が急すぎるとして懸念を表明しさらに昨日は細川財務次官からも同様の懸念が示された。4月18日に谷垣財務相は「長期金利、上昇のスピードは少し速すぎる」と再び繰り返すとともに、「日銀の姿勢が正しく理解深まるよう、努めてほしい」ともコメントしており、これは日銀への説明責任を求める牽制球ともとれる。さらに「連続的な利上げが行われるとの思惑が金利上昇の要因との指摘がある」とも財務相は発言した。

 当座預金残高という重しが徐々に外されている中にあっては、長期金利が2%をつけたとはいえ、相場はむしろまだまだ落ち着いた動きとも思われる。債券相場は急落、暴落といったイメージとは距離を置いている。量的緩和という大きな重石が解除された以上はこの程度の金利上昇はむしろ想定の範囲内にあるとみられる。

 しかし、今後も警戒は必要である。やはり長期金利の2%の壁を越えてきたことは要注意となろう。ゼロ金利解除が意識されれば当然ながら、長期金利は2%台に乗せてくる可能性が高いとみられていたが、タイミングとしてはかなり早かった。しかし、どちらにしても長期金利が2.0%を越えてくるとなれば、債券相場は大きく様相が変るものとみられる。

 銀行などはすでに金利上昇に備えてくるとみられ、生保や年金などは金利上昇に伴う運用利回りの上昇を好感しようが、2%が仮に壁として意識されなくなれば、さらに落ち着きどころを探るまでは、積極的な買いも入れづらいことも確かであろう。

 とはいえ、政府・財務省もかなり警戒しているとみられる2%が大きな節目であることは認識しておくべきかとも思われる。
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by nihonkokusai | 2006-04-18 13:33 | 債券市場 | Comments(0)
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