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「政府のデフレ脱却宣言とゼロ金利解除」

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 参院本会議で2006年度予算が成立した。来年度予算の中で一般会計総額は79兆6860億円と80兆円を割り込み、新規財源債の発行額は29兆円 9730億円と5年ぶりに30兆円を割り込んだ。プライマリーバランスは改善傾向にはあるものの依然として11兆円の赤字となっている。

 来年度予算が成立したことで、政治に関する今後の注目点は小泉首相の後継者選びになった。その小泉首相の任期は9月までとなっている。小泉首相は「できるだけ早い時期にデフレ脱却を目指したい」とし、9月までにデフレ脱却を目指す考えを明らかにしている。

 これを後押しするかのように、内閣府はデフレ脱却の判断」について「物価の基調や背景を総合的に考慮し判断する必要がある」と明記。「GDPデフレーター」に加え「消費者物価」、「需給ギャップ」、「単位労働コスト」の4指標を中心に総合的にみることでデフレ脱却を判断する。現在、 GDPデフレーターと単位労働コストはマイナスとなっているが、この状態においてもデフレ脱却を判断することもありうると指摘したそうである。

 政府のデフレ脱却宣言については、GDPデフレーターのプラス転換が絶対必要条件とはなくなり、ある程度判断に融通性をもたせることとなった。これも9月までという期間を意識したものと捉えられなくもないが、単一の経済指標にとらわれずに総合的に判断するとの方針は正しいものとも思われる。

 この政府の方針に絡んで、日銀の福井総裁は「デフレ脱却の時点を定義し、そこに縛りを設けて金融政策を行うことは決して好ましくない」とし、ゼロ金利の解除時期についてはデフレ脱却宣言の時期に左右されないとの姿勢を強調したものと思われる。今回の福井総裁発言によって、政府のデフレ脱却宣言を待たずにゼロ金利政策の解除を実施する可能性もでてきた。このゼロ金利解除のタイミングについては今年10月以降との見方が多かったが、一部、今年の夏にもありうるとの見方も出てきている。
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by nihonkokusai | 2006-03-29 09:53 | 日銀 | Comments(0)
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