「2月の銀行貸出残高0.2%増、8年2か月ぶりのプラス」
日銀が発表した貸出・資金吸収動向(速報)によると、全国の銀行の2月の貸出残高(月中平均)は383兆3373億円と、前年同月比0.2%増え、1997年12月以来、8年2か月ぶりにプラスとなった。
内訳は都銀等は1.4%減と9年6か月連続のマイナスとなっているがマイナス幅は前月より0.3ポイント縮小した。地方銀行と第二地方銀行合計は2.1%増と11か月連続で増加。
全国の銀行に信用金庫を加えた残高も0.2%増となり2か月連続でプラスとなった。
貸出残高が回復してきた要因としては、企業の設備投資資金の融資に加え、不動産向け融資や個人の住宅ローンなどが好調になってきたためだ。銀行側も不良債権処理が一段落し、貸し出しを積極化させていることも背景にある。日銀は「貸し出しの改善基調は今後も続くとみられる」としている(読売新聞)。