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「道しるべ」

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 以前に福井日銀総裁が記者会見において、量的緩和解除後のあらたな目標とする「道しるべ」について「楽しみにして頂きたい」という発言があったが、それに関して2月2日の記者会見において武藤副総裁は、「楽しみにして頂きたい、という総裁の言葉は、直接伺っていないし、私自身としては、特段思いあたる節がない」とあっさりと受け流している。

 政府関係者などからインフレターゲットの採用を強く求めるコメントもあったことで、この「楽しみな内容」とはそれに近いものかといった観測があったが、武藤副総裁の次のようなコメントをしていることからみても、その可能性はほとんどないことがわかる。「一言でインフレーション・ターゲティングといっても、かなり幅のあるものだと私は理解している。政策運営の柔軟性をどのように確保していくのか、金融政策が目指すべき物価上昇率が何%かということは、なかなか明確に決め難いなど、現時点ではまだ検討すべき課題が数多くある。」

 これは武藤副総裁の個人的な意見というよりは執行部としての意見に近いものと推測される。そして具体的な「道しるべ」について武藤副総裁は、「よく言われるフォワード・ルッキング・ランゲージといった言葉・文章の方法が良いのか、なんらかの数値的なものがあり得るのかという点については、これからの検討課題」としている。これはインフレ目標やインフレターゲットといった具体的な数値目標というよりも、ある程度、日銀の裁量余地のある「道しるべ」が採用される可能性が高いことを示しているとみられる。 それでは、この「道しるべ」はどのタイミングで発表されるのであろうか。日銀はすでに大手銀行などに対しても量的緩和解除に向けて準備を進めるように促しているが、市場ではそのタイミングを4月28日に置いている。

 その前の3月や4月はじめの決定会合での解除の可能性もなくはないが、慌てることはなく、展望レポートの内容などにより条件を満たしたことを示した上で、4月28日に解除をするのが妥当であろう。

 量的緩和解除は、まずその解除を宣言し、その後日銀の当座預金残高の引き下げを徐々に実施してくると見られるが、次の「利上げ」というステップにいたる上での何がしかの条件を示してくるかもしれない。それが道しるべとして認識されるものとみられるが、グリーンスパン前FRB議長流に文脈の中での「慎重なペースで利上げを実施」といったものではないかとの見方もある。こういったものに何かしら福井流に味付けされたものになるとも想像されるのだが。
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by nihonkokusai | 2006-02-10 09:34 | 日銀 | Comments(0)
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