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「秋口の利上げの可能性」

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 債券先物は今年に入ってから、一時137円50銭近辺から138円近辺のレンジ内で推移していた。しかし、1月26日あたり境に下落トレンドとなり、その後137円をも割り込んでいる。これはライブドアショック後の日経平均の反発といったものも影響していたかもしれないが、最近は債券と株価との連動性がむしろ失われていたこともあり、急に連動するといったことも考えづらい。円安や米国債の利回りが上昇基調になってきたことも影響していたかもしれないが、これも主たる材料とも思われない。

 5年債の利回りがあっさりと0.9%台に、2年債の利回りが0.3%台に乗せてきたことに注意したい。5年債は11月につけた 0.975%、また2年債も11月の0.335%に接近している。ちなみに10年債も11月につけた1.615%を近々抜いてきてもおかしくはない。

 ここにきての中期ゾーンも含めた利回りの上昇には、日銀の金融政策への思惑といったものが大きく影響していると思われる。27日発表された12月の全国消費者物価指数は前年同月比+0.1%となり、2か月連続でプラスとなった。同時に発表された1月の東京都区部消費者物価指数も前年同月比 +0.1%と1998年以来8年ぶりのプラスとなった。この東京都区部の数値などからも、3月3日に発表される1月の全国消費者物価指数は予想以上にプラス幅を拡大してくることも予想されている。

 しかし、これら物価動向は日銀のシナリオに沿ったものとなっており、景気動向については日銀の想定よりはややしっかりしている。31日発表された12月の有効求人倍率は1.00倍と1992年9月以来の高水準となっていたように雇用も改善傾向がはっきりしている。

 今年度末あたりでの量的緩和解除の可能性は、ここにきてさらに強まってきていると見ざるを得ない。日経新聞などが報じたところによると、日銀は金融機関に対して短期市場部門における資金取引体制の整備を促すようなヒアリングなども実施していると見られている。

 量的緩和が解除できる状況となっていることは、利上げ環境が整いつつあるということとも言える。今後急激にインフレ圧力が強まる恐れはないものの、デフレ脱却も意識されており、いつまでも極めて低い金利が維持されるとなれば実質金利のマイナスが続くことも指摘されている。景気や物価動向が現在のトレンドを維持している限り、あまり長期に渡ってのゼロ近辺の金利維持も、むしろ難しいと見られる。このため、私自身は昨年来同じコメントとなってしまうが、やはり今年秋口あたりに0.25%程度の利上げの可能性は高いものとみており、マーケットもそれをかなり意識し始めているとも見られるのである
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by nihonkokusai | 2006-02-03 09:33 | 日銀 | Comments(0)
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