3月末時点での日本国債の保有者
この資金循環統計を基に国債(短期債除く)の保有者別の内訳を算出してみた。
保有者 国債残高 シェア 前期比増減 単位 億円、%
中央銀行 3,171,186 33.2 287,770
保険・年金基金 2,448,288 25.6 132,495
預金取扱機関 2,323,088 24.3 35,877
公的年金 524,955 5.5 5,660
海外 508,201 5.3 30,168
家計 137,556 1.4 1,589
その他 437,221 4.6 -42,788
合計 9,550,495 100.0 450,771
2015年12月末(確報値)に比べ、国債(短期債除く)の残高は約45兆円増加し、約955兆円となった。このうち日銀が317兆円と約33%を占め、民間の保険・年金が約245兆円で25.6%、次が銀行など民間預金取扱機関が約232兆円の24.3%となった。
12月末(確報値)に比べて大きく増加したのは、大量に国債を買い入れている日銀で約29兆円の増加となった。次いで保険・年金の約13兆円増となっていた。9月末に比べて大きく減少したのが、ディーラー・ブローカーで他の業態は増加となっているところが多かった。日銀は1月29日にマイナス金利政策を導入し、2月9日には10年債利回りもマイナスとなるなど国債は買い進まれており、その結果がこの数字にも表れたとみられる。
短期債を含めた国債全体の数字でみると残高は約1075兆円となり、日銀が約364兆円で33.9%のシェアとなっていた。そして海外勢の残高は約110兆円と短期債を含めると国債全体の10.2%のシェアとなり、前回に続いて10%を超えた。
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