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「塩爺」


 これまで私が直接お会いして、もっとも印象に残った方の一人が塩川正十郎前財務大臣である。塩爺の愛称で親しまれ、ややアイドル的な存在ともなっていたこともあるが、それ以上に塩川氏の考え方に共感する部分がたいへん多かったことも大きい。塩川氏の大臣会見内容が財務省のホームページにアップされるたびにいつもしっかりと目を通していた。こういっては現大臣に怒られてしまうかもしれないが、最近はほとんど大臣会見内容には目を通さなくなってしまったぐらい塩爺のコメントには関心を寄せていたのであった。

 実際に直接お話を聞いても、その印象は変らないどころか、さらにその考え方に共感した。本日の日経新聞朝刊にその塩川氏のコメントが寄せられていた。

 「政治家が選挙で余計なことばかり約束してしうから、無限にミニマムが増える。行政そのものをもっと整理しないと歳出削減はできない」

 これは政治家を引退されたから言えることではあるとも思うものの、現役の頃よりそういった考え方はされていたように思う。

 「役所にとっては予算は自らの営業品目。自分で削れない。外部チェックが必要だ」「公務員制度も見直すべきだ。本能的に自らの地位を守るために仕事を増やしてしまう」

 財務省の社長という財務大臣という立場では、なかなかこういったコメントはしずらかったように思われたが、これも塩川氏の本心であったかと思われる。民間の外部チェックは難しいとか、自らの地位を守るために仕事を増やしているわけではないといった意見も当然あるとは思うが、この点でも塩川氏の意見に同意である。競争格差社会となり、就職先としての公務員はまさにラストリゾートともなっている。しかし、少子高齢化社会にあっては効率性が重視され、公務員だからといってそれを無視することはできない。それどころか、むしろ率先して効率性を重視していかなければならないのではないかと思う。

 「国会議員が役人とつるんでいるから合理化が進まない」

 これが国会議員でも役人でもない外部の方の発言ならばあまり説得力を持たないかもしれないが、長らく自民党衆議院議員であり、いろいろな大臣も経験された塩川氏にとってこれについてはある意味裏の裏までご存知のことと思われる。国会議員が役人とつるんでいるから政治がスムーズに動くとの見方もあるかもしれないが、その弊害の方が大きいことを、自らの経験に照らし合わせ塩川氏は指摘しているのである。

 塩川氏は1944年に慶應義塾大学経済学部を卒業されており、私の大学の大先輩でもある。大学時代は当時としては、かなりめずらしともみられたスポーツであるハンドボール部で活躍されていたとも聞いている。ハンドボールはジャンプしている間に、ボールを投げるところを確認して、場合によっては跳んでいる間に変更する必要もある。塩爺の現役時代の答弁の切り返しのうまさなど、独特の関西弁というベールもありながらも、ハンドボールの経験が生きていたのかもしれない。

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by nihonkokusai | 2006-01-11 12:28 | 趣味関心 | Comments(0)
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