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「89回債」

 ちょうど20年前の昭和61年(1986年)11月に国債の「指標銘柄」となったのが、10年利付国債の89回債であった。89回債の市中向けの発行量は 2兆7075億円と、当時としてはかなり大型の指標銘柄ともなった。ちなみに、当時の国債の指標銘柄とは10国債のなかで発行量が比較的多く、売買高の最も多い国債のことを指しており、国債売買のまさに指標的な役割となっていた。

 1987年5月14日、この89回債は10年債でありながら、代表的な短期金利でもある公定歩合(2.5%)に接近した。日本相互証券の端末の板状において、89回債の売りが、2.555%に約3000億円、2.550%には約2000億円もまとまって並んでいたのであるが、それが一気に買い上げられた。これを全部買ったのが新聞紙上で「公定歩合が高すぎる」というコメントをした大手証券のディーラーとも言われている。

 結局、ここで債券バブルは終焉し、この2.550%が当時の10年国債の最低利回りとして記録されることになった。この89回債は、結局翌年の1987年11月まで指標銘柄として売買された。
(拙著「日本国債は危なくない」より)

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by nihonkokusai | 2006-01-10 10:48 | 債券市場 | Comments(0)
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