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「経済効果」

 大手金融機関のシンクタンクが、何千億円の経済効果をもたらすといった発表をして、それをマスコミが取り上げることがある。こういった数値が発表されるたびに算出根拠などを含めて何かしら違和感を感じていたが、今回の厳冬の経済効果が6600億円といった試算発表については、違和感というよりも疑問すら感じた。

 厳冬による関東地方への影響は気温の低下といったことが大きいものの、日本海側地方を中心とした雪国では記録的な積雪ともなり死活問題のはずである。非常事態宣言の発令すら検討されているとも報じられている。この記録的な大雪に恐怖を抱いている人たちに向かって「プラスの経済効果」という表現はさすがに問題ではなかろうか。

 たとえば愛・地球博の総入場者数とか、つくばエクスプレスの一日あたりの予想乗降者数といったものは、予想に対してかなりの費用と労力がかけられているはずである。その予想数値が元になって運営されるためでもある。このため現実と乖離したものとなれば、算出をしたものの責任といったものも問われよう。

 ところが、この経済効果という数値は事後検証といったことも見たことはなく、数値を出したものが何かしら責任を問われるものでもない。つまりある意味出した者勝ちといったものとも言える。

 とはいえ、この数値が出されて、それで何かしかの経済活動に影響を与えるものでもなく、マスコミによる話題提供にすぎないといえばそれまでかもしれない。しかし、今回のように、一部の人に不快感を与えるようなものは極力発表は控えるべきものあると同時に、採用したマスコミの対応にも疑問を抱かざるを得ない。

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by nihonkokusai | 2006-01-06 13:39 | 趣味関心 | Comments(0)
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