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蚊帳の外の債券市場

 ここにきて東京株式市場などが乱高下している。日経平均先物は8月11日に20940円と21000円に接近したあと急落し、8月26日に17660円まで下落した。その後切り返し、8月28日に19200円まで上昇。ところがここから再び下落し、9月2日に一時18000円を割り込むが、ここから急速に切り返し一時18300円台と、ジェットコースター並みの相場展開となっていた。

 この動きについては中国株や米国株なども重ね合わせることが可能で、外為市場ではドル円も同様の動きをしている。この変動要因のひとつに原油先物があり、こちらもここにきて非常に値動きの荒い展開となっている。

 2012年11月のアベノミクスの登場の際も日経平均とドル円が同時に大きく上昇した。このときにはヘッジファンドが大量に日本株を買って円を売ったことが明らかとなっている。

 今回の動きも明らかに仕掛け的な動きが入っているであろうことは、値動きからも想像される。日経平均とドル円が同時に仕掛けられている点なども共通している。これだけ金融市場が荒れ、その変動要因のひとつがFRBの利上げ観測という金利に関わっているにも関わらず、債券市場が蚊帳の外に置かれていることも似ている。これは円債に限らず、米国やドイツ、英国などの国債の動きも同様とみられ、特に日本国債については動きが極めて鈍い。

 今回の相場変動の要因としては、FRBやイングランド銀行の利上げ観測以前に、中国の景気減速への懸念、それによる原油安によるディスインフレへの観測もある。これらは日米欧の国債には買い要因ともなるため、利上げ観測がそれにより打ち消し合うため、投機筋も国債には手を触れていないのかもしれない。

 いずれにしても過剰流動性相場の末期的な現象が起きている可能性もある。しかし、米国の利上げが可能になりつつある環境とはいえ、中国などの不安材料が出て、あまり景気に対して楽観できない面もある。これが相場をより不安定にさせている。いずれにせよ一度動き出した相場はそう簡単には落ち着かないことも確かである。

 米利上げ観測がひとつの要因にも関わらず、あまりに静かな債券市場もまた気掛かり材料となる。2013年5月のバーナンキ・ショックの教訓が生きているのかもしれない。利上げは織り込み済み、その後の追加利上げはかなり慎重、との見方がそうさせているのかもしれないが、何かしらのきっかけて動き出す可能性もないとは言えない。

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by nihonkokusai | 2015-09-03 09:38 | 債券市場 | Comments(0)
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