牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

短観に見る消費増税の影響は限定的

 7月1日に発表された日銀短観によると、大企業の製造業の景気判断(DI)はプラス12ポイントとなり、前回4月発表のものから5ポイント下回った。4月の先行き予測の8ポイントよりは上振れたものの、事前予想をやや下回った。9月に向けた先行き見通しはプラス15となり、3ポイントの改善を見込んでいる。

 大企業非製造業DIはプラス19ポイントとなり、こちらも前回からは5ポイント下落した。9月の先行き見通しは19ポイントとなり、今回と変わらず。

 大企業製造業DIをみると予想は下回ったものの、9月にはそれなりの回復を見込んでいるなど、4月の消費増税による影響は大きな落ち込みとならず、再び回復すると見込んでいる。

 大企業製造業の内容を見てみると「木材・木製品」の落ち込みが大きく、9月に向けてもさらに低下するとしている(3月調査74→6月調査18→9月見通し4)。これは消費増税前の住宅への駆け込み需要が影響しているとみられる。木材・木製品ほどの落ち込みではないが、やはり増税前の駆け込み需要が影響してか「自動車」も大きく落ち込んでいる(36→13→14)。

 大企業非製造業については、これも消費増税の影響から「小売り」が落ち込んでいるが、先行きは多少の改善を見込んでいる(24→1→10)。宿泊や飲食サービスはそれほどの落ち込みとはなっていない(19→14→12)。

 今回の短観から見る限り、消費増税による影響を受けやすいところの落ち込みは厳しいもののそこを他の業種がカバーし、全体としてはさほど大きな落ち込みとはなっていない。

 また設備投資をみると、大企業・全産業の2014年度の設備投資計画(含む土地投資額)は前年度実績に比べ7.4%増となった。特に大企業製造業の設備投資計画は12.7%増となり、6月調査時点では2006年の16.4%増以来、8年ぶりの伸び率になった(日経QUICKニュースより)。

 日銀としては短観の数字を見て追加緩和を検討するようなことはないと思われる。むしろ日銀の描いたシナリオの想定内との認識を強めてくるのではなかろうか。足元の落ち込みよりも今後の回復具合、さらには企業の設備投資意欲といったものの方を重視してくると思われる。

*** 「牛さん熊さんの本日の債券」配信のお知らせ ***

 「牛さん熊さんの本日の債券」では毎営業日の朝と引け後に、その日の債券市場の予想と市場の動向を会話形式でわかりやすく解説しています。10年以上も続くコンテンツで、金融市場動向が、さっと読んでわかるとの評判をいただいております。昼にはコラムも1本配信しています。ご登録はこちらからお願いいたします。

ヤフー版(サイトでお読み頂けます)
まぐまぐ版(メルマガでお読み頂けます)
BLOGOS版(メルマガでお読み頂けます)

講演、セミナー、レポート、コラム執筆等の依頼、承ります。
連絡先:adminアットマークfp.st23.arena.ne.jp
[PR]
by nihonkokusai | 2014-07-02 10:54 | 日銀 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31