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米国の金融政策を決めるメンバー

 米国の金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーは、理事会からの7名の理事全員と地区連銀から5名の連銀総裁の12名によって構成される。地区連銀についてはニューヨーク連銀総裁は常に参加するが、他の11の連銀についてはそのうち4名が参加することで、毎年投票権を持つメンバーが入れ替わる仕組みになっている。

 2013年12月現在の理事会からのメンバーは、バーナンキ議長、イエレン副議長、タルーロ理事、ラスキン理事、パウエル理事、ステイン理事と定員7名のうち1名が欠員となり、6名で構成されている。

 イエレン副総裁は元サンフランシスコ地区連銀総裁でエコノミスト。タルーロ理事はジョージタウン大学教授からクリントン政権時代には大統領補佐官を務めた。ラスキン理事の前職はメリーランド州金融規制局長、ニューヨーク連銀でも働いていた経歴を持つ。そして5月25日に就任したパウエル理事はブッシュ大統領の下で財務次官を務めており、スタイン理事はハーバード大学の経済学教授である。

 すでに来年1月末でバーナンキ議長の退任が決まっており、後任の議長にはイエレン副議長が就任する見込み。ラスキン理事はオバマ大統領が財務副長官に指名している。パウエル理事の任期も来年1月に終了するが、大統領が再指名するとみられている。それでも理事はいずれ定員7名のうち3名が欠員となる可能性がある。

 この理事のポストには、11月8日に退任したブレイナード財務次官(国際問題担当)が指名されるのではないかとの見方もあるが、まだはっきりしていない。イエレン氏の後任となる副議長に関してもいまのところ、誰が就任するのかも未定である。

 FOMCで投票権を持つ地区連銀総裁は、2013年がセントルイス、シカゴ、カンザスシティ、ボストンの各総裁となっていたが、2014年はクリーブランド連銀のピアナルト総裁、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁、ダラス連銀のフィッシャー総裁、ミネアポリスのコチャラコタ連銀総裁に代わる。

 12月8日にダラス連銀のフィッシャー総裁は次回の12月17日、18日の会合で緩和縮小を決定すべきとの見方を示したが、セントルイス連銀のブラード総裁も次回会合で小規模な緩和縮小を行う可能性があるとの見方を示唆していた。

 バーナンキ議長の退任後は、イエレン新議長を中心に金融政策の舵取りを行う予定ではあるが、残りの理事の後任もまだ不確定であり、イエレン体制をまとめ上げるにも時間がかかる可能性もある。バーナンキ議長としては自らの任期中に、テーパリングの道筋を付けたいとの意向もあるとみられ、それはイエレン氏も意識していると思われる。テーパリング開始に向けて、すでに雇用等の条件は整いつつある。市場も過剰な反応を示さなくなり、可能性は薄いとしながらも12月FOMCでのテーパリング決定も織り込みつつある。あとは財政協議の行方次第の面もあるが、タイミングとしては今月決定してしまった方が良いと思うが、少なくとも1月のFOMCまでに決定される可能性は高くなってきたと思われる。

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by nihonkokusai | 2013-12-11 08:01 | 中央銀行 | Comments(0)
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