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「2006年度の国債市中消化額予想」

 6日の日経新聞によると来年度の国債市中消化額は9年ぶりの減額となる見通しと伝えられた。ほぼ今年度並みかと見られていたが、数千億円圧縮する方向で検討されているようである。来年度の国債発行計画は今年も今月20日前後に発表されると思われるが、おおよそのところを予想してみたい。

 国債発行総額は新規財源債を目標とする30兆円に絞り込むと仮定し、借換債の発行額は概算要求時の数値などから111.6兆円程度が予想されている。財投債の市中消化は今年度と同じ12兆円程度になると見られる。合計で153.6兆程度が見込まれる。

 ここから市中消化の分を算出するためには、このうち日銀、郵便貯金、年金など公的部門の引き受け額と個人向け国債の発行額、バイバックで買い戻した分乗り換える財政融資資金乗換分、そして来年度からは、あらたに流動性供給入札分、そして第2非競争入札分が新たに差し引かれるものと予想される。ただし、日銀は今年度行った短期国債の再乗換えについては中止される見込みとなっいる。

 また、今年度はすでに前倒し発行分として20兆円程度が確保されており、大きなバッファーともなっている。ここにさらにあらたに流動性供給入札分、そして第2非競争入札分なども加わるため、今年度同様に前倒し発行分の一部を取り崩してくる可能性がある。

 借換債の発行のこぶといったものが意識され積み上げられている前倒し分があるため、かなり裁量の余地があるとみられるが、来年度は新規財源債を小泉首相の当初の公約である30兆円近辺まで抑える方針も打ち出しており、これに呼応するかたちで、国債の市中消化額も減額されるものとみられる。

 今年度の国債市中消化額は118.6兆円である。ここからさらに数千億円減額されるものとして、年限別配分を予想してみたい。国債市場特別参加者会合や国債投資家懇談会の内容などから、超長期国債の増額が想定される。また、物価連動国債の会計処理を海外の基準と同一にする方針が固まったことを受けてこちらも増額の余地が出て来るものと予想される。

 減額されると予想されるものとして、やや投資家ニーズが乏しいとも見られている15年変動利付国債と、日経が報じていたように短い期間の国債、たぶん短期国債が減額される可能性がある。

 さらに、12月6日の財務省幹部は「20年債は若干増額、15年変国・TBは若干減額を検討、物価連動債は会計問題あり当初は据え置き、2006年度の増額を視野」とコメントしており、20年債を一回あたり1千億円増額し、反対に短期国債の1年ものは一回あたり1千億円減額、15年変動利付国債も一回あたり1千億円減額としてみる。

短期国債6か月物、2.0兆円×12回、12.0兆円(今年度12.0兆円)
短期国債1年物、1.4兆円×12回、16.8兆円(今年度18.0兆円)
2年国債、1.7兆円×12回、20.4兆円(今年度20.4兆円)
5年国債、2.0兆円×12回、24.0兆円(今年度24.0兆円)
10年国債、1.9兆円×12回、22.8兆円(今年度22.8兆円)
20年国債、0.8兆円×12回、9.6兆円(今年度8.4兆円)
30年国債、0.5兆円×4回、2.0兆円(今年度2.0兆円)
15年変動、1.4兆円×6回、8.4兆円(今年度9.0兆円)
物価連動、0.5兆円×4回、2.0兆円(今年度2.0兆円)

合計、118.0兆円(118.6兆円)

 上記はあくまで個人的な推測によるものであり、実際の国債発行計画とは異なる可能性があるため注意いただきたい。

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by nihonkokusai | 2005-12-06 12:12 | 国債 | Comments(0)
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