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債券先物は過去最高値を更新

 12月6日に債券先物は2003年6月10日につけた過去最高値の145円09銭を抜いて過去最高値を更新と報じられたが、これはある意味正しく、ある意味正しくはない。

2003年6月10日の後場に当時の債券先物の中心限月であった6月限は145円09銭まで上昇した。そして翌日の6月11日に10年債利回りが0.430%をつけ、先物6月限もこの日の前場に145円28銭まで上昇した。

 ところがこの6月11日に債券先物の日中出来高で9月限が6月限を上回ったのである。日中出来高が逆転すると債券先物の中心限月が実質的に移行との認識であり、トレードも新しい限月中心に移行する。市場参加者にとり11日の先物中心限月は9月限となっていた。つまりこの日つけた145円28銭は中心限月ではないとの認識で幻の高値となってしまったのである。このため、債券先物の中心限月の高値は2003年6月10日の145円09銭と認識された。ところが、東京証券取引所の資料を見ると、長期国債先物(通称、債券先物)の市場開設来の最高値(主限月)は145.28(2003/6/11)と記載されている。つまり正式な債券先物の最高値は11日につけた145円28銭が記録として残っている。

 先物の中心限月の交代については、正式にはイブニング・前場・後場のオークション取引(つまり立会外取引除く)の出来高が逆転した「翌営業日」から中心限月の定義が変わることになっている。

 実は今回も同様の問題が発生した。2012年12月6日に債券先物12月限は145円24銭まで買われ、市場参加者から見た中心限月としては2003年6月10日の145円09銭を抜いて最高値を更新した。12月7日に12月限は145円26銭をつけて、これが中心限月としての高値と記録されることになる(12月11日現在)。

 12月10日に2013年3月限の出来高が12月限を抜いて実質的に中心限月が3月限に移った。しかし、イブニングを含むトータル出来高では10日にはまだ逆転せず、形式上は11日まで中心限月は12月限となる。
その11日に12月限が145円30銭まで買われ、2003年6月11日につけた過去最高値の145円28銭を更新した。つまり形式上では本日12月11日に債券先物の過去最高値が更新されたことになる。

 ただし、3月限がいずれこの12月限の記録を抜けばこのあたりもすっきりする。何はともあれ、債券先物が過去最高値を更新したことは間違いない。



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by nihonkokusai | 2012-12-11 12:23 | 債券市場 | Comments(0)
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