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債券先物が最安値をつけたのはいつか

 今回は東証が発行している「TSE Derivatives Market Highlights」から、長期国債先物(債券先物)の過去最安値をつけたときの価格と時期を確認してみたい。

 債券先物の最安値は87円08銭で、これを付けたのは1990年9月27日となっている。拙著「日本国債先物入門 [改訂版] 」の先物の歴史の部分から確認してみたい。



  「1989年5月、加熱する景気に対処するため、日銀は公定歩合を3.25%に引き上げた。さらに10月には3.75%に、12月には4.25%と引き上げ、完全に金融引締策へと転向した。それでも、バブルの勢いは年末まで続き、日経平均は、その年の大納会の大引けで3万8915円を付けた。結局、これが以降、20年以上にわたっての日本株の最高値となる。公定歩合の度重なる引き上げによる短期金利の上昇で、長短金利が逆転してしまい、債券相場はすでに総じて伸び悩みの状態となっていた。」

 「1990年は、債券安・株式安・円安のトリプル安で始まった。米国での金融緩和期待の後退、ソ連情勢の悪化、日銀による公定歩合の再引き上げ観測などが要因であった。実際、日銀は3月20日に1.00%もの大幅な公定歩合の引き上げを実施し、5.25%とした。8月2日、イラク軍がクウェートに侵攻すると原油価格が急騰し、インフレ懸念が一段と高まった。その後、原油価格は下落したものの、物価上昇を気にしてか、日銀は同月30日に公定歩合をさらに0.50%引き上げ、年6.00%とした(第五次公定歩合の引き上げ)。これを受けてJGB先物は急落し、9月27日にはJGB先物市場開設以来の安値となる87円8銭にまで下落した。株価も大きく下落し、10月1日に日経平均株価は2万円を割り込んだ。」

 いわゆるバブルに対処するため、日銀は1989年から1990年にかけて幾度かの公定歩合の引き上げを行い、イラクによるクウェート侵攻により原油価格が急騰した結果、インフレ懸念も強まったことに、利上げも絡んでの債券先物の下落で、上場来の過去最安値をつけたのである。ちなみに、1990年9月末の日本の長期金利は8%台となっていた。

 キンドルの電子書籍にて書き下ろしました「超低金利時代の終わり -そして、日銀による国債引受のリスク-」(定価300円)にも日銀の国債引受のリスクについて書いてます。是非、読んでみてください。

「超低金利時代の終わり -そして、日銀による国債引受のリスク-」



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by nihonkokusai | 2012-12-09 11:33 | 債券市場 | Comments(0)
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