ドルマークの由来、そして円と元のマークは同じだった
これについては自分で書いた本(「金融」のことがスラスラわかる本―歴史に学ぶ金融の基本)にこのように記していた。
「312年にローマのコンスタンティヌス大帝が発行したソリドス金貨は長い期間に渡り高い純度を維持し、その後11世紀末まで東地中海世界の標準貨幣として使われた。ノミスマとも称されたソリドス金貨は中世のドルとも呼ばれているように当時の基軸通貨となっていたのである。中世フランスや南米などで使われた通貨ソル(Sol)、中世イタリアで使われたソルド(soldo)、中世スペインで使われたスエルド(sueldo)などはこのソリドス由来するとされ、ドルのマークが$であるのも、ソリドス(Solidu)にあやかろうとしたものとも言われている。」
残念ながらもらった電話では、すぐにこのことを伝えられず、曖昧な返事となってしまったが、この場を借りてこのような説があることを伝えておきたい。
ちなみに円マーク(¥)については、英語で「en」ではなく「yen」と綴られることとなった円を、ドルの習慣に合わせてその頭文字Yに二重線を入れたものが円マークの由来であるとする説が一般的であるとか。中国では本来の通貨単位である「圓」を「元」に代替したが、記号は日本の円記号と同じ¥である。 いずれこれについてもめなければ良いのだが。
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